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アルフレッド皇子

アルフレッド皇子の王都の手前まで来るとフィオレンティーナは

「そろそろかしら」

と呟いた。


周辺にはぽつりぽつりと家はあるが人々の姿は余りない。

王都に入る前のここからならば別行動を取り旅人して情報収集してもカイルの側室と勘繰られないだろう。


彼女は決断すると馬車を操っていた御者に

「馬車を止めて頂戴」

と声をかけた。


カイルはカタンと止った馬車の中で

「フィオレンティーナ」

と彼女の名前を呼んだ。


王都手前の鄙びた街道。

言われなくても想像はついた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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