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フィオレンティーナの素性
ロイは目を細めて
「これは…まさに傾国の美女系だな」
と右眉をピクピク動かしながら
「…そういうことでございますか」
と地図を広げてみせた。
フィオレンティーナは自分が描いた絵を見ながら地図の上にペンで線を引いた。
確かに南側の国境の形に似ており国を横切る川に沿って線を引くと同じ形になった。
「ここがカイル皇子…貴方の治めるように言われた土地では?」
カイルもロイも顔を見合わせた。
フィオレンティーナは二人を見ると
「恐らく先王は背中の証を見て治めるべき場所を与えたと思うわ」
と告げた。
「ジョン皇子にもアルフレッド皇子にもあると思うの」
ロイは咳払いをするとカイルをチラリと見た。
カイルもロイの視線を受けて見返した。
…。
…。
無言の要求をされている。とカイルは心で呟いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




