屋根裏のしっぽを掴んだら猫の国に来ちゃった ~しっぽの国三番勝負~
うっかり未完のまま投稿したので執筆中です。
「ばあちゃん、アルバムどこ?」
「屋根裏に置いた筈よ。」
「分かった。取ってくる」
16歳の頃、祖母の家に遊びに来た時の話。
祖母の家には屋根裏部屋があり、子どもの頃はよくそこで遊んでいた。
大きな城のジオラマ、犬と猫の人形を使ってよく遊んで…
「あれ?」
屋根裏入り口に、猫の尻尾が生えていた。
ゆらゆら揺れて、ふわふわ毛並みの尻尾が引っ込んだ。
「待って!」
反射的に飛び付いて、つい尻尾を掴んだ。
「プギャ!」
掴んだ尻尾が鳴いて、目の前が光った。
「これより、『しっぽの国三番勝負』を始める!双方己が尻尾に正々堂々を誓うように!」
猫が二足歩行で並んで対決していた。
「何だお前?」
私は屋根裏から猫の国にやってきて、おまけに猫耳が生えていた。
「改めて、三番勝負を開始する。
第三勢力、屋根裏猫を入れて三つ巴バトル!勝った者がこのヒルネの国の王様になれる!反則を行ったら一生オヤツ抜き!いざ、勝負一番目!」
「何故?」
「ニャフン、やってやりますニャン。」
「ニャッハッハ!王に成るのはこの俺様よ!」
何故か三毛猫になった私、細い黒猫、デカいトラ猫が成り行きでヒルネの国の未来を背負う事になった。
『勝負一番:長風呂』
三匹まとめて、一つの湯舟に入れられた。
お湯は温くて、丁度良い。
「……あったかーい!」
「水、水が、濡れて、毛並みが…」
「ニャハハハハ!温いゼ…」
黒猫が萎れ、トラ猫が尻尾をバチャバチャ、私は涼しい顔。
十分後…
「もうちょっと温度上げてくれない?(追い焚き希望)」
「毛がベチャベチャ…(水濡れショックで)」
「ニャハハ、ヒャニャニャ、にゃあ(お湯に浮いたデカい毛玉状態)」
勝者、私!
『勝負二番:熱いもの大食い』
湯気立つ魚料理が沢山出てきた。
「焼き魚、煮魚、アクアパッツァまである!幸せー!(成長期特有の無限食欲)」
「熱ッ!」
「ニャオオオオオ!根性!」
10分後。
「おかわり下さい!(成長期のチート食欲)」
「ニャオン、熱いニャン、ふーふーして欲しいにゃん…(涙目で焼き魚を肉球で突く)」
「ゴフッ、ゲップ、ニャン、熱い、苦しい、魚が胃の中で泳いでる、ニャン。(仁王立ち)」
ここでも勝者、私!
『勝負三番:猫闘』
猫じゃらしを持って互いにフェンシング。