部屋でくつろぐ6
「ほう?王家とその横暴な貴族のガキとの婚約か?」
「はい、先ほど言いましたように、わたくしは、ガルーガとの婚約破棄を望んでおります。そして、わたくしは闇貴族の犯罪を暴くために動いております」
「クレア!?お、お前!?そんな危険な事を」
陛下が驚いていた。
「バースト!何故言わなかった!」
「はい、王女様からまだ報告しないようにとの命令を受けました」
「………」
「へぇー?エリサの命令は聞くんだねぇ?」
俺は嫌味を言う。
「申し訳ございません」
バーストさんは頭を下げた。
「お父様。お父様達にご報告をしなかった事は謝ります。しかし、わたくしは、ガルーガ、いいえ。闇貴族の横暴を許すことが出来ません。それにわたくしとガルーガが結婚したら、この王国がどうなるか。陛下もお分かりの筈です」
「ウム………」
「このお嬢ちゃんとそのガルーガが結婚したらどうなるの?」
「エリサは、この王国の次期女王だよ。その次期女王とガルーガが結婚でもしたら、ガルーガが政権を握るに決まっているでしょう?しかも、奴はやりたい放題で、この王国の内政がボロボロになるのが目に見えているよ。この王国の平和は崩壊するよ。ガルーガによる恐怖政治になるよ」
「その通りです。だからこそ、今の内に闇貴族を完全に潰したいのです」
「それで私達も協力しているし、学園も協力しているわ」
「そうだね。この俺にちょっかいを出したからな」
「お姉ちゃんがかなり怒っているわ」
「当たり前だ!あんな犯罪者を野放しをして置けるか!どんな身分でも犯罪者は犯罪者だ!一生塀の中で臭い飯を喰わせてやるよ!!」
「聖の言うとおりだな。そんな奴らをのさばらせても良いことがないな」
「しかしながら、決定的な証拠が無ければ………」
「証拠なら、俺が持ってきてやるよ」
「えっ?聖様が?」
「時間を止めて、転移魔法で闇貴族の屋敷に忍び込み、契約書や裏帳簿などをコピーをして、陛下達、関係者に渡すよ。それに兵士達が現場を押さえれば、最早言い訳が出来ないでしょう?」
「た、確かにそうです」
「そうなれば、闇貴族を潰せるし、更にガルーガとの婚約も破棄が出来るよ」
「しかし、何故ここまで?」
「友達のエリサを助ける為さ。これ以上の理由はありますか?」
「いいえ。しかし、我が娘を友達に聖様ありがとうございます」
「陛下?私にその様は辞めて下さい。私はあくまでも一般人の一国民ですから」
「いや、しかし………」
「国王!聖がそう言っているんだ」
「そうですわ。私達に気を使う事はありませんわ。それに聖はこの王国で暮らして行くのですからね?」
「えっ?そうなのですか?」
「聖はまだ人間だ。生きた人間は神界には行かれないし、暮らせない。だから、聖はこの王国で一生を過ごす」
「そうだったのですか?」
「ああ、それにだ!俺達はこの件は手は出さない。神はただ観ているだけだ。結果がどうなろうともな」
「でも、私達には聖がいますから、大丈夫です!」
「うん!お姉ちゃん、強いもん!」
「聖は信頼されているわね?」
「そうだな」
「分かりました。聖様に対して様は辞めますが、コレからは聖殿と呼ばせて頂きます。これ以上の譲歩は出来ません!」
「殿って?ちょっと陛下!?」
様がダメなら殿って?ま、言葉のニュアンスとしては一段階落ちるが………しかしな?周りの大人達が驚くぞ?
「『殿』はわたくしが尊敬や敬っている人物に対しての言葉です」
陛下はそう説明をした。これ以上は陛下に言っても無駄だった。俺はしぶしぶ承諾をした。




