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2人のマリアとクーデター8~昔話3~

「王よ!何故だ!?」


 俺はフラフラになりながらも、倒れた王に近付いた。


「フッ!ターニャが言っただろう?『先に逝っていますね』と、ならば、我も逝かないとターニャが悲しむ」


「しかし、領民達はどうするんだ!!」


「敵であるお前に我の領民達を心配をするとはな?我の身に万が一の時の場合は、族長に頼んであるが、族長がお前に殺されていなかったらの話だがな?クックック………敵であったお前にも頼みがある!お前に家族は居るか?」


「ああ、居るが?それが?」


「な、ならば、我らの子供を育ててくれまいか………勝手の頼みだと………判っているが………我らの子を戦の火種にしたくはないのだ!頼む!!」


 王は俺に必死に頼み込んだ。


「分かったが、俺も………」


 俺も王との戦いで体中がボロボロで、満足に動けなかった。イヤ、命さえも。


「そこの壺の水を飲め!我らの秘薬の回復薬だ!」


 俺は言う通りに飲むとたちまちに潰れてた両手や体が回復をした。


「コレは凄い!!王よ!お前も」


「フッ、我はもう手遅れだ!」


「な、何!?なっ!か、体が!?」


 王の体全体がみるみるうちに、老人のような体になっていく。


「こ、これは、ど、どういうコトだ!?」


「闘気術の反動だ。我は他の領民達よりも威力は凄いが、その反動も比例にして凄いのだ」


「そんな?まさか?俺との戦いで既に?」


「ああ!お前があまりにも粘るからな?我の寿命が既に時間切れになったのだ。クックック」


 王は皮肉を言った。まさか、王がこんな事を言うとは思わなかった。


「………」


「気に入らぬか?」


「そうだな。しかし、お前は強かった。この戦いは俺の完敗だ!」


「クックック。当たり前だ!我はアトランティス王だぞ!頭が高い!!…………どうやらここまでのようだ。最後に我らの子供の名を教える。名はマリア・アトランティスだ」


「な、何!?マリアだとう?俺の娘と同じ名前だ!」


「そ、そうか………なんという偶然だ………我らの子、マリアをたのんだ………ぞ」


 王もコトが切れた。


 そして、俺は、王と王妃の遺体を並べて、白い布を架け冥福を祈った。宮殿の中を探索をして程なく赤ん坊だったマリアを見つけ、マリアの存在は誰にも知られなく、俺はアトランティスを後にした。


 その後、アトランティスの領民達は王と王妃の死亡が判明すると、直ちに降伏した。


 俺は陛下にアトランティス王族を全て殺したと報告をした。


 こうして16年前のクーデターは終わった。


 この戦でアトランティスの領民達は陛下のご命令で、更にへんぴな不毛な地へと追いやられた。


 ~現在~


「………アトランティス王は本当に強かった。俺が今でもこうして生きているのが不思議ぐらいにな………」


 パパの話を聞くだけで、アトランティス王の強さは規格外だ。闘気術か?本当、物騒な格闘術だな。


「アトランティス王様は貴方とご立派に戦われ、亡くなったのですね?」


「そうだ!立派に俺と戦って、俺に勝った!!」


「貴方の話が真実ならば、父上が話してくれた事は全てウソになる」


「ウソとは?」


「はい、父上の話では、アトランティス王様に勝てないと悟った王国軍達は、王妃様を人質に取って、『王妃の命が欲しいなら、素直に殺させろ!』と言い。アトランティス王様が抵抗を辞めると王国軍達が一斉にアトランティス王様を突き殺し、そして、王妃様までも無惨に殺したと。そして、赤ん坊だったマリア様は混乱期に行方不明になったと。涙を流して話してくれました。今では、領民達全員がこの話を信じていますが………………」


 リクは、パパの話を聞いて心が揺れ動いているようだ。


「ふざけるな!!その話は全くのデタラメだ!!俺1人でアトランティス王と戦ったのだ!あの時は、王妃以外は誰も居なかった!!」


 パパが憤怒した。


「どこの世界でも居るんだよね?自分都合で、勝手に歴史の真実を作り替えちゃう輩がね?」


 俺が言った。


「そうだな?歴史は体験したその本人しかその真実が分からないものだ!今のファルコンさんの話とお前の父親の話をどちらかを信じるなら、私はファルコンさんの話を信じるぞ」


 ステラ先生が言った。


「確かに、私もそう思いますね。もし、ファルコンさんの話が作り話なら、自分が負けたとは言いませんね?それこそ、自分を英雄と見立てる作り話になるでしょうね?それに、16年前のアトランティスのクーデターは、王都に住んでいる人々なら誰でも知っている事件ですよ。だけど、私達はファルコンさんがアトランティス王を倒したと言う話はたった今知りましたよ」


 ジェーン先生が言うと他の人達も『うんうん』と言う。エリサでさえも知らなかったようだ。


「えっ?王国の人々はアトランティス王様を倒した人物は今まで知らなかった?」


 リクは信じられないという表情を見せていた。


「俺が陛下に頼んで口止めをして貰ったのだ!それに俺が倒した訳ではないからな。こんな事で、俺は英雄なんか成りたくもない!!だから、今まで、この真実を知っていたのは、リリカと陛下だけだ」


「そうね」


 ママが答えた。

 【裏話】アトランティス王はラスボス級に強くしすぎました………どうやっても、ファルコンでは倒せれないのでああいう形にしました。


 アトランティス領は、一応、アトランティスの国ですが、ファーネリア王国の完全な属国なので、領としました。今はアトランティス王家が滅んだので国ではなく、人口も少ないので村となっています。

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