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転生した私。そして、出会い6

ギルドと魔法攻撃系の説明の回です。

 ギルドの建物の中には、受付カウンターやちょっとしたBARカウンターがある。


 暇そうなギルド員達は昼間からお酒を飲んでいた。


 異世界の漫画の風景と一緒だ。


「ここがギルドの受付場所よ。あそこの掲示板は各ランク事に依頼が振り分けられているわ。自分自身のランクとレベルに合った依頼を受付に持って行って、受付が受理すれば、依頼に行けるのよ。受付はその人のランクやレベルを見極めてから、受理をするのよ。ダメな場合は受理しないのよ」


 リリカさんがそう説明する。


「でも、その本人は納得出来ないのでは?」


「失敗した場合は死ぬだけよ。仮に生き残ってもペナルティーがあって、ランクダウンをするし、ギルドに対して罰金も発生するわ。ランクダウンをすると再度ランクアップをするのに倍以上のノルマをこなす必要があるわ」


「なるほど、では、そのランクは?」


「最低はFランクよ。Fランクは、基本、受付などの内勤務を請け負う人達よ。一応ギルド員だから。クエストをやる人達はEランクからよ。最高ランクはZランクだけどね。今まで誰一人として到達した人間はいないわ。まだ、ギルドの歴史は浅いのよ。その定義を作った人は生きているわ。グランドマスターと呼ばれているわ。で、私のギルドは、個人経営の私営ギルドなのよ。グランドマスターは王家が出資している公営中央ギルドなのよ。私達、私営ギルドと中央ギルドは組合を作ってうまくやっているわ。私達、ギルドマスター達の話し合いも行われているわ」


「なるほど」


 ギルドランクは細かく説明すると、クエストをやるランクがE~A、Sランクでその上にSS、SSS、X、XX、XXX、Zランクとなる。

 リリカさんがZランクに誰一人と達成していないと言っていたが、実はXXランクも誰一人としていなかった。

 ギルドマスターのリリカさんのランクはXランク。今は事実上、Xランクが最高ランクになっていた。

 因みに、Zランクの定義は神クラスの魔力量の持ち主で、神を倒せる()()だそうだ。


 グランドマスターよ。どうして、Zランクまで作った?神クラスの魔力って誰が解るんだ?


 俺は幼女神から同等の魔力量をもらったが、魔力を自動的に抑えているようだ。もし、魔力がダダ漏れなら、リリカさんや海坊主がそれに気付く筈だ。


「さて、ギルドの説明はこの位かしら?貴女の魔力量を測定するわ。この水晶に手をかざしてみて?」


「分かりました。あっ、因みに、マリアさんの魔力量は?」


「私の魔力量はそんなに無いわ。たったの2000万よ」


「えっ?2000万!?それって多いのでは?」


 テレビゲームのRPGではとんでもない破格値だ。何でもできて無双が出来る。


「いいえ、多く無いのよ。マリアの魔力量は中等部の卒業時点ではかなり少ないわ。私の魔力量は1億を超えているわ。初級の魔法、アロー系の最低魔力消費量は一発に付き約1万よ。中級のランス系が更に上がって約10万よ。上級のボール系に至っては100万以上。そして、殆ど出来ない最上級は5000万以上の魔力消費をするのよ。初級魔法アロー系も最低1万と言ったけど、下手な人はたった一発撃つだけで100万以上も魔力を消費する事もあるのよ?だから、2000万なんて少ないのよ」


「では?一般人の魔力量は?」


「一般人は魔力が無い人間もいるわ。ま、無い人間を差別をする人間は一般人にはいないけどね?ま、ギルド員になりたい人間は魔力が無いとダメね?魔力は鍛えれば増えるわ。マリアも今は少ないけど、その内に増えるわ」


「うん!」


「さあ、貴女の魔力量を計るわよ」


「はい」


 水晶に手を触れると、『E』が出た。


 ん?俺の魔力量のランクはEランクなのか?と思っていたら。


「可笑しいわね?普通は数字が表示されるのだけどね?ちょっと」


 リリカさんは、自分の手を水晶に乗せると、『1億2584万7093』と出た。


 おおっ!凄い!確かに1億を超えている。


「平常ね?また乗せて?」


 俺が再度計るとやはり『E』が表示される。


「可笑しいわね?この水晶は10億まで計れる事が出来るのだけどね?」


「えっ?10億!?」


 ビックリだ。この水晶は10億の魔力量を計れるのか?


「ママ?確か、王国で認められている魔力量って5億じゃあなかった?確か、その数値が人間の限界値って、そう授業で習ったわよ?」


 5億も凄いな?そして、人間の限界値なのか?

 でも、俺の魔力量は『E』となっていたが?もしかして?


「あの?リリカさん?『E』ってエラーの事では?」


「えっ?まさか?………あっ!?でも本当にあり得るの?もしエラーが本当なら貴女の魔力量は10億以上になるわよ?とんでもない魔力量を保有しているわ。常識を超えているわ」


「じゅ、10億以上………でも、私の直感は確かだったわ!聖さんを逃せば損すると思って誘ったからね?大正解だわ」


 リリカさんは驚き、マリアは喜んでいる。


 まあ、俺の魔力量は幼女神がくれた魔力量だからとんでもないと判っていたが、そう考えると、あの幼女神の魔力量は神としてはどの位の地位になっているんだ?そう考えると、あの幼女神の存在が恐ろしく感じる。

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