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妖鬼退治 3

 私達は妖鬼達が居る廃街の近くまで転移した。

 そこで私達は戦闘着に着替えた。


「皆、急な討伐でごめん」


 皆に謝る。何の準備も無しで連れて来たからだ。


「なに、構わぬよ。妾の所はいきなりの戦争なぞ日常茶飯事の事じゃ」

「そうですね。大魔王サタンとの神魔大戦中は日常にいきなり戦争になり早急に出陣する事も珍しくなかったですよ」

「はい。それに存分に暴れられますよ」

「そうだね。ミカ姉ぇはストレス発散の為に存分に戦って欲しいわ」

「そうじゃのう。ミカエル殿には存分に暴れて欲しいのう」

「そうね。頼りにしていますよ。ミカエル」

「はい。私もバフ魔法でサポートしますので、私の分も頑張って下さい。ミカエル様」


 私達から声援を送った。


「な、何を言っているんですか!!あなた達もちゃんと戦って下さい!!」


 ミカ姉ぇが、慌てふためく。


「イヤーだってね~?」

「はい」

「ウム、前回の討伐ではおぬしは自分の所に敵が来ぬと言うていじけておったじゃろ?ならば、今回は、おぬしが率先して暴れる方が良いのではなかろうか?」


 ヒルドさんが代表をして言った。


「それにさ、さっきミカ姉ぇは暴れると言ったじゃん。なら、存分に暴れて欲しいわけよ」

「うっ!?⋯⋯⋯判りましたよ!!やりますよ!!」


 ミカ姉ぇは不貞腐れながら言った。


「さてと、和んだ所で、妖鬼退治に行きますか!!でも、まさか、リアルで私達が桃太郎や一寸法師をヤるとは思わなかったけどね?」

「そうですね?聖さん達が幼い頃に読み聞かせた昔話でしたが、自分達でオニ退治するとは思ってもいませんでしたよ」


 私の言葉にがぶり姉ぇも同意した。


 私達は妖鬼達が居る廃街へと歩き出した。

 しばらく歩くと、廃街が見えた。入口付近には、見張り役なのか複数体の妖鬼達がいた。

 妖鬼の特長は、やはり頭や額から出ている2本の角だ。身長も低い者でも2メートル以上もあり、口からは上下にとも4本ずつの牙が生えていた。

 その妖鬼達が私達の存在に気付いた。


『へへへっ。勝手にエサがのこのことやって来たぞ!!』

『オイ!コイツらはオレ達で喰ってやろうぜ!!』

『ああ。こんな詰まらない事をやっているんだ。コレはそんなオレ達へのご褒美だな』

『一斉にかかれぃ!!』


 4体の妖鬼共がヨダレを垂らし私達にかかって来たが、ミカ姉ぇが。


「天劍剣術、弌の型抜刀術【嵐神(あらじん)】!!」


 風魔法が宿した聖剣・エクスカリバーが4体の妖鬼共をやすやすと斬り裂いた。

 流石、ミカ姉ぇだ。


 この光景に驚いたのが、残って成り行きを見ていた妖鬼共だ。

 妖鬼の1体が遠吠えをすると、あっちこっちから遠吠えが聞こえる。この遠吠えは仲間を呼ぶ遠吠えのようだ。

 ぞろぞろと妖鬼共が集まり、妖鬼共は有無を言わずに私達に襲い掛かる。

 妖鬼共は私達を敵と認識をしている為に何かを言う必要は無い。

 私達も同様だ。妖鬼共を敵として討伐にしにきている。今更、和議を結ぼうなぞさらさらない。


「ハイ!キッチリと死んで下さい!!雷光剣!!」


 魔道武器・ムラマサで雷光の刃が出して、妖鬼共を感電死させる。たとえ、刃で妖鬼の皮膚を斬れなくても雷や熱は身体を通る。雷や熱で死なない生き物はほぼいない。


「闘気術じゃ!!」


 ヒルドさんは拳に闘気術を宿して、妖鬼共を殴っていた。殴られた妖鬼はグシャリッと音を立てて、その原形を留めていなかった。妖鬼とは言え、神であるヒルドさんには敵わないか。

 がぶり姉ぇとルエルさんは、ミカ姉ぇと一緒に戦っていた。

 ルエルさんはがぶり姉ぇ達の補助をし、がぶり姉ぇとミカ姉ぇは、コンビネーション技であるシンクロ連斬を発動して妖鬼共を倒していた。


 が、


 妖鬼共は次々と廃街から出て来る。一体何体居るんだ?と思いたくなるくらいに次々と現れる妖鬼共によって、天使のがぶり姉ぇ達が段々と不利になっていった。聖剣を用いても、妖鬼の皮膚は硬く、かなりの力を入れないと斬れない。何十体と休みなく襲い掛かる妖鬼共。

熾天使であるがぶり姉ぇ達の魔力量は、私とヒルドさんに比べると低い量になってしまう。そして、長時間戦っていると達人といえども僅かな隙が生まれてしまう。


「くっ!?」

「キャッ!?」

「ガブリエル!?ルエル!?⋯うっ!?」


 がぶり姉ぇ達がとうとう負傷を負てしまった。妖鬼共の攻撃によってがぶり姉ぇ達の天蓋が破壊されていた。

この光景を見た私は、がぶり姉ぇ達を助けるべく。


「ッ!?⋯⋯貴様らどけっ!!」


 私は自分の魔力を爆発をさせ、私を囲っていた十数体の妖鬼共を一瞬のうちにバラバラに斬り裂いた。


【天劍剣術奥義、終の型・瞬空殺(しゅんくうさつ)


 敵は何時どうやってどの様に斬られたか分からないので、この名が付けられたようだ。

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