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妖鬼退治 2

 私は、早退をして、ジジィを連れて宮殿に行き、陛下に面会をする。

 ジジィは私が火の当主本人だとは知らなかったようで、驚いていたが、この際どうでも良い。

 謁見の間で待っていると、陛下がやって来た。


「待たせてすまぬな」

「いいえ、こちらこそお忙しい中、時間を作って頂き感謝致します。時間も欲しいので、単調直入で言います。雷の領に妖鬼が出た模様です。もっと言えばこのジジィが治めている領地らしいですので、これから、姉達と一緒に退治に行きます」

「なっ!?お、妖鬼がか⋯⋯⋯」


 私の報告に陛下が絶句していた。


「そのようで。街一つがその妖鬼達によって壊滅され、拠点になっているようです。そして、周辺地域に被害が拡大しています。このジジィは自分自身でなんとかしようと妖鬼達が復活してから約2ヶ月間無駄な努力をして無駄に兵士達を失い、今日、学園長に泣き付いて発覚したのです」


 私はジジィを見ながら言うと、ジジィは身を縮めて震えている


「なんという事だ⋯⋯⋯もっと、イヤ、この様子だとこの者は、雷の当主、サンダーにも連絡をしていないのだろうな?」


 陛下もジジィを睨み付けいた。


「そうです。でないと、サンダー卿がもっと早くに陛下に報告しに来ますし、軍隊の要請もしますよ」

「だろうな。分かった。討伐の許可をする。というより、フレイムしか出来ない案件だ。直ちに出陣してくれ」


 事態を重く見た陛下は私にそう依頼をした。


「判りました。では、このジジィの事は陛下にお任せを致します。では、失礼をします」


 私は火の領に転移し、がぶり姉ぇに事情を話し、ミカ姉ぇ達がいるカフェに転移して、そこでも事情を話した。そして、そのまま、雷の領に転移し、サンダー卿に会う事にした。


 〜雷屋敷〜


『貴族様とも言えども、アポを取ってから改めてお越し下さい!!』


 と、門番の兵士がそう言い放って門前払いをしようとしていた。どうやら、私を疑っているようだし、妖鬼の情報も無いのがこの兵士の言い分で分かる。

 それに何処の馬の骨とも分からない輩共を主であるサンダー卿にやすやすと会わす訳にはいかない。もしかするとサンダー卿を暗殺をする為に何処かの組織に送り込んだ者達と考えているようだった。


「あのね?私達は陛下の依頼を請け負ってこの雷屋敷に立ち寄っている。単なるお使いではない!!雷の当主、サンダー卿にフレイムが来たと言えば直ぐに分かる!!さっさとサンダー卿に取り次げ!!緊急事態なんだよ!!」


 門番に威圧を出して言うと、その威圧に負けたのか。脅えながら「分かりました」と言って、逃げる様に屋敷の中に入って行く。


『失礼致します。只今、火のご当主と名乗るフレイム様と言う貴族が、ご当主様にお会いになりたいと、言っておりまして⋯⋯⋯』


 門番兵が、おそるおそるサンダーに報告する。


「何!?フレイム卿が?もちろん会う。で?何処にフレイム卿をお通ししている?居間か?客間か?」

『い、いいえ。ま、まだ、門の前に⋯⋯⋯』

「はぁ?相手はオレと同じ5大貴族のフレイム卿だぞ!!何故、屋敷にお通ししなかったのだ!!」


 サンダーは門番兵を怒鳴りつけた。


『い、イヤ、まだ、その方は高等部の制服を着ておりましたので⋯⋯⋯』

「当たり前だ!!フレイム卿はまだ高等部に所属している女性だ!!そのフレイム卿が王都からわざわざここまで来ているという事は何か起きたに違いない!!直ぐに居間にお通ししろ!!貴様の処分は後から言い渡す!!」

『はっ!!申し訳ございませんでした。直ぐに』


 門番兵は慌てて引き返した。

 私達は兵士から謝罪をされ、屋敷の居間に案内された。

 居間にはサンダー卿が居た。


「フレイム卿申し訳ない。門番がフレイム卿に対して無作法を事をした」


 サンダー卿が頭を下げ謝罪をした。


「サンダー卿。頭を上げて下さい。突然の私達の訪問を許してください」


 謝罪合戦はこれで打ち切り。本題に入る。


「で?我が領に一体?」

「聴いてなさそうなので説明をします」


 私はサンダー卿に一連の説明をした。


「なっ!?お、妖鬼の封印が解かれ、今現在、暴れているというのか!?オレの所にはそんな連絡は一切無いぞ!!こうしてはいられない!!直ちに出陣の準備をして、妖鬼共の討伐を編成しなければ、イヤ、陛下にも嘆願して軍隊の派遣を要請しなければならない」


 サンダー卿は真っ青な顔をして慌てだしていた。


「サンダー卿!!落ち着いて、妖鬼討伐は私達で行う!!陛下からそうご依頼を受けてここにやって来たのだ」

「えっ!?まさか、フレイム卿以下5人で妖鬼討伐を?イヤ、直ぐ近くで軍隊も待機させているのだろう」


 サンダー卿は自分自身に納得させるように言う。


「いいえ、妖鬼討伐は私達5人で行うよ。この4人は人間ではないからね。最早、妖鬼という化け物が出て来ているのなら、人間が敵う相手ではない。ならば、こちらも人外をあてるしか妖鬼共を討伐する方法がない」

「なっ!?人外って?こちらの4人がか?イヤ、こちらの2人は先のグランパニ戦争の前に会っているな?」

「ええ。そうですよ。時間がないから、直ちに現場に行きますので、これで失礼致します」

「そうだった。こうしている間にも妖鬼共は周辺地域を襲っている可能性があるのだったな。オレもオレが出来る事をする。もちろん、軍隊の編成を行い妖鬼共を討伐をする。妖鬼一体ならば、我が軍もなんとかなろう」

「ええ。それでは行きます」

「フレイム卿。済まない。貴殿に大きな借りが出来てしまった。この大きな借りはいずれ返そう」

「ええ。期待をしていますよ」


 私達は転移魔法で妖鬼共が居る街の近くまで転移した。

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