2人のマリアとクーデター6~昔話1~
「16年前。俺は、国王陛下の直属の親衛隊隊長だった………」
~16年前。ファーネリア宮殿・国王の執務室~
「親衛隊隊長、ファルコンよ。勅命を以て命ずる!親衛隊を率いて、アトランティス王とその王族を殲滅せよ!!」
「はっ!!」
「すまぬな。後少しで、退役だったのに、最後にこんな任務を与えてしまってな」
「いいえ、これも仕事です!これが終わったらリリカの元に帰ります」
「ウム、そういえば、ファルコンのところも娘が産まれたのだったな?余も娘が産まれた」
「はい、名はマリアと言います」
「そうか、余とお前の子供が仲良くなれば良いな」
「はっ!ありがたきお言葉!では、私は戦の準備が出来次第に出陣します」
「ウム、働きを期待しているぞ」
「はっ!失礼致します」
数日後、俺は親衛隊を率いて、当時のアトランティス領に出陣をした。
途中、アトランティス領の近くの村だった所がアトランティス人によって全滅していた地面も赤黒くなって変色をしていた。
「コレがお前達のやり方か!!アトランティスの王よ!!」
俺は怒りに燃えていた。そして、俺達、親衛隊が着いた時は戦が激しくなっていた。
アトランティス人側は男は勿論の事、女、子供まで戦場に出て、我が王国軍と戦っていた。
俺はこのような戦を終わりにするべくに単身でアトランティス王を倒すと親衛隊に言った。勿論、皆が反対をした。だが、頭を討ち取らないとこの戦は終わらない事は、親衛隊全員が分かっていた。
話し合いの結果は、俺達、親衛隊は全員で敵の本陣まで乗り込んだ。アトランティス宮殿からは俺1人でアトランティス王の討伐に行った。
勿論、行く手を邪魔する幹部達がいたが全て倒した。
そして、玉座に座っている男がいた。
「ハァーハァーハァー。み、見つけたぞ。お前がアトランティス王だな?」
「いかにも、我がアトランティス王である。それにしても、良くたったの1人でここまで来たな?側近達がいたが?」
「フン!そいつ等は、夜勤明けで力が出ずに、皆、寝込んでいるぞ?おっと、1人、闘う前に泡を吹いて気絶したヤツがいたか?それよりも、何故だ!アトランティス王!アトランティス領の近隣の村を全滅させた!あそこはずっと友好を築いていた筈!!」
「友好?なんだそれは知らんな!先祖達がこちらに流されて、もう数千年の月日が経った。なのに見ろ!!この荒れ痩せた土地を!こんな土地では作物もロクに育たぬ。コレでは領民達が十分に食べられぬ!我らは誇り高きアトランティス人の末裔だぞ!!最早、我慢の限界!我らはこの王国を乗っ取る!!」
「この愚か者が!!なら、何故、俺達の技術を学ぼうとしなかった?俺達人間は常に進化・進歩をしているのだぞ!!」
「黙れ!我らは貴様らよりも高い文化を擁して来た。魔力が無い我らは独自の戦闘術、闘気術を生み出した。今更、異文化なぞに頼るものか!!」
「この痴れ者が!そんなくだらないプライドで領民達を苦しめて、戦に巻き込むな!!」
もう、我慢の限界だった。アトランティス王や側近達のくだらないプライドのせいでこのようなクーデターを引き起こすとは!俺はアトランティス王に攻撃を仕掛けた。
結論から言う。
俺はアトランティス王に負けた。
実力はアトランティス王の方が遙かに上だった。




