二度ある事は⋯⋯⋯ 4
村の視察を終えた。
子供達は、私の近くで遊んでいたけど、
「イスレイくん、悪いけど帰るわよ」
イスレイくん達に声を掛けると、
『えーーーーーっ!!』
子供達から、不満の声が上がる。
「仕方ないでしょう?教団に村が襲われてしまったのだから。陛下達に報告をしないといけないのよ。それにイスレイくんを置いていけないのよ」
私は子供達を説得した。
「でも⋯⋯⋯久しぶりにお友達と会ったのにもう帰るなんて⋯⋯⋯」
悲しそうな表情をした。
「イスレイくん?今回は仕方ないよ」
「また、遊ぼうね」
「今度は沢山遊ぼう」
「また聖お姉ちゃんとおいでよ」
「待っているから」
と、村の子供達がイスレイくんを励ましていた。
「うん⋯⋯分かった。また、一緒に遊んでね」
『うん』
『バイバイ』
別れの挨拶を交わし、私は宮殿へと戻った。
陛下達の部屋の前で。
コンコンコン。
「どなた?」
ドア越しから王妃様の声がした。
「聖です。入ってもよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「失礼致します」
イスレイくんと共に入った。部屋の中には、王妃様の他、クレア達も居た。
「お早いお戻りですね?」
「はい。実は⋯⋯⋯」
村の出来事を王妃様達に村の顛末を報告をした。
「はぁ?またなの!?」
「懲りないヤツらじゃのう」
「本当、呆れて物が言えませんね」
クレア達も呆れていた。
「聖殿が早く戻って来る案件ですね」
王妃様も呆れ返りながらもそう言った。
「イスレイくんと子供達にはすまない事をしましたよ」
「それは仕方ありませんね。で?今後はどうするつもりですか?」
「陛下にご報告をして、本山の教皇の所へ乗り込みますよ。で、もしも、教皇が指示をしていたら、教団は消えて貰いますよ」
「そうですね?それは仕方ありませんわね。三度目ですからね?もし、教皇ではなかったら?」
「陛下に教団に対してそれなりのペナルティを科して貰いますよ。そして、首謀者は処刑に処して貰います」
「そうですわね。言い訳が出来ませんわね」
「ええ、そうです」
「聖さん。私も一緒に行きますよ。あんな事が起きましたので、聖さんの護衛は必要でしょう?それに私は聖さんの使い魔ですから。拒否されようが、無理やりでもついて行きますよ」
ミカ姉ぇがそう言った。
「拒否はしないよ。ミカ姉ぇが付いて来るなら心強いよ」
「ハイ!!」
私はミカ姉ぇを伴って、陛下が居る部屋に行く。
コンコンコン。
「誰ですか?今、重要な打ち合わせ中ですので、入室は控えてください」
扉越しから冢宰の声がした。
「フレイムです。陛下に火急な用件でご報告をしに来ました」
「フ、フレイム様!?コレは失礼しました。どうぞ」
「失礼致します」
私達は部屋に入った。
「ミカエル様もご一緒とは。一体?」
冢宰が動揺している。
「ええ」
陛下と冢宰に村の顛末を報告をした。
「な、なんと!?教団がそのような活動をしているとは⋯⋯⋯」
「またか?これは言い訳が出来ないな。分かった教団に厳しいペナルティを科す。そして、もし、教皇がそのような指示をしていたならば、聖殿が教団本部を潰しても構わない。最早、我々が何をやっても救いようがないからな」
陛下も怒っていた。
「致しかありませんね。私の方で教団に対しての厳しいペナルティを科す案を提出します」
「ウム、任せる」
「はっ!」
「では、私達は教団の本山へ行きますので」
「ウム」
「ご武運を」
私達は教団へ転移した。
「へ?き、貴族様?」
転移したら、いきなり見知らぬ男に声を掛けられた。
「あんた誰?」
「お、俺はジョルジ・トウシンです。ネコノメのギルドに入っていますので、つい声を掛けてしまいました」
「あっそ。じゃ、私達は急いでいるから」
ソイツを無視して、教会内に入り教皇の部屋に行くが、教団の兵士達に行く手を阻まれる。しまいには神父やシスター達までだ。
「退け!!教皇に用がある!!」
「ですから。アポがない方は教皇様にお会いする事はたとえ貴族様でも規則ですので無理ですので。アポを取ってからに!!」
「ほう?その教皇は国王陛下にアポ無しで、それも陛下達が夕食をお摂りになる前に宮殿を突然訪れたがな?それは良いのか?この王国で一番偉い人物は誰だ!!」
「うっ!?」
兵士達の動きが止まった。
私達は、素通りする。
教皇の部屋にノック無しで入って行く。
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