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転生者 2

 オレは人達にそのギルドの場所を聞きながら向かう。


「漸く着いた。ここがギルド・ネコノメか。けっこう建物がデカイな」


 4階建てと思われる建物を見上げた。そして、隣りにはカフェ・ネコノメが在った。

 ギルドの建物に入ると、ギルドの人達だろうか?かなり居たが、オレの事を気にする様子は無かった。

 オレは受付カウンタの方へ行く。


「いらっしゃいませ。ようこそギルド・ネコノメへ。ご依頼ですか?」


 受付嬢がそう言った。


「イヤ、オレ、ここのギルドメンバーに成りたいのだが?」

「はい、判りました。では、ここに書いて下さい」


 と、書類を渡されたが、


「済まないが、オレ、字が書けなくて⋯⋯⋯」

「ああ。判りました。では、私が代筆します」

「お願いします」


 受付嬢にオレの事を言う。


 名前:ジョルジ・トウシン(前世の名前)

 年齢:19

 前職:農家

 希望職:剣士

 備考:色んな魔法も使える。

 ⋯⋯⋯などを言う。受付嬢はそれを記入していった。


「では、魔力量を計りますのでこの水晶に手をお願いします」

「判りました」


 水晶に手をかざすと、『890』の数字が浮かんだ。数字は解る。これは前世と変わらない。

 そして、前世と余り変わらない高い魔力量の数値だ。この数値を受付嬢が見たら驚くぞ。と思ったのが数秒前の事だ。

 受付嬢の感想が、「何ですか?このゴミみたいな数値は?」と言い放った。

 オレはあ然とし、「えっ?ご、ゴミの数値って?」オレは受付嬢に聞き返した。


「貴方は田舎から出て来たので判らないと思いますが、貴方の『890』の魔力量では何も魔法が発動しませんよ。ちなみに私の魔力量はたったの2000万ですが、こんな魔力量では中級魔法を数発使うだけで枯渇してしまいます。ですから、私は受付をやっているのですが、本当に魔法が出来るのですか?虚偽なら訂正をして下さい。今なら書類に書いた事を取り消しますので」


 受付嬢がそう言った。

 オレはウソだろう?と思った。前世で魔力量2000万と言えば破格な魔力量だ。そんなバカげた魔力量を持っていたならば、魔王なんか一捻りで倒せるし、称号も英雄を通り越して聖人や王に成れる。

 しかし、今世のこの世界での魔力量2000万は、大した事がないという。

 では、この世界の最大魔力量は?と受付嬢に訊ねたら、なんと、5億以上だという。

 それを聴いたオレは言葉を失った。確かにオレの890の魔力量はゴミみたいな魔力量と言われても、真実を知った後では何も反論が出来ないな。

 しかし、たった890の魔力量でも、強力な魔法を放てるのも事実だ。


「で?とうしますか?ギルドに登録をしますか?ギルド員として、剣士の腕前の方も怪しいですが?」


 受付嬢はオレを怪しんだ。

 無理も無いか。魔力量が低くて、魔法を使えるのも虚偽と思われているからな。うん、これは論より証拠だな。


「いいえ、真実です!!オレは魔力量が低くてもちゃんと魔法が使えますよ。ほら、こんな風に」


 オレの手の平に小さな炎を灯す。


「なるほど、確かに火の魔法が発動していますね。微量な魔力がこの火から伝わっています。判りました。では、この書類は受理をさせていただきます。ギルドマスターを呼んできますので、少々お待ち下さい」


 受付嬢が席を離れて、ギルドマスターを呼びに行く、しばらく待つと、受付嬢とギルドマスターだろう。もう一人女性がオレの方へやって来た。


「ギルドマスターのリリカ・マーカーよ。受付が、貴方に対して失礼な事を言った事は謝罪するわ」


 ギルドマスターと受付嬢がオレに頭を下げ、謝罪をした。


「謝罪は受け取りました」


「ありがとう。で、希望職が剣士で良いのね?」

「あっはい。そうです」

「判りました。では、貴方がどのくらい闘えるのかテストをしますので、付いて来て下さい」


 と言うので、ギルドマスターの後に付いて行くと、闘技場の様な所に案内させられた。

 ここで、剣術のテストをするようだな。


「ここでテストを行います。相手は私です」


 なんとギルドマスター自らオレの相手をするようだ。

 そして、マスターは何種類の剣の形をした木刀を持って来て、自分が合っている剣を選ばれしてくれたが、オレが知らない、いろんな剣の形が在った。

 オレは前世から使っている剣を手に取って振ってみた。

 まぁ、木刀だからこんなものか。

 闘技場に上がる。


「準備は良い?」

「はい」

「始める前に、このテストは勝ち負けはありません。貴方の剣術を見る為のテストです」

「判りました」

「では、始めます!」

「はい!宜しくお願いします」


 お互いに構える。

 マスターが構えた瞬間に闘気が身体から出ている。コイツは強い!流石、ギルドマスターをやるだけあるな。しかし、オレも英雄と呼ばれた男だ負けないぜ!!


「はっ!!」


 気合いともに闘気を発した。

「フン!!」

 踏み込んで間合いを詰め斬りかかる。

 が、

 マスターはオレの剣を軽く弾き返された。

「(くっ!?重い!?)」

 ただ弾き返されただけなのにマスターの剣が重く感じた。

 この世界はとんでもないな?魔力量はデタラメに多いは英雄と呼ばれたオレの剣を軽く弾き返されるなんてな。これじゃ前世の世界がレベルが低いじゃないか。


 その後、オレはマスターに挑んだがことごとく躱され弾き返された。

今年もこの作品を読んでいただきありがとうございました。

皆様、良いお年を!


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