勇者のお披露目 3
お待たせしました。なんとかこの回が書き上げたので投稿しました。でも、今だに体調不良とスランプが続いています。次話が何時出来、何時投稿が出来るか………。
こんな状況でございます。
バカ王子が父王の言葉で放心状態になっていたが、だんだんとその言葉を理解し始め、
「ま、まさか!?この王太子であるこのボクを殺すと言うのか!?」
父王に抗議の声を上げた。
どうやら、自分自身でやらかした事を認識してはいないようだな。
「そうだ。貴様がこんなにも愚かだっだとはな!!貴様の身勝手極まりない発言で我が国が危機的立場に追い込まれたか分からないのか!!」
「ボクはただ、この勇者に決闘を申し込んで、ボクの従者達が勇者に勝ったらファーネリア王女をボクの妻にと。ただそれだけの事で、どうして、ボクが殺されなければいけないんだ!!」
この状況が完全に分かっていない発言をした。
それを聴いた私達は呆れ顔になった。そして父王は、
「やはり、貴様は我が国を背負う器ではなかったようだ。よって、貴様を処分する!!オイ!我が従者共よ。即刻このバカを我が国に連れ帰れ!!そして、コイツが連れて来た異世界人共も同罪だ!!」
『はっ!!』
従者達は元王子を取り囲むが、
「い、嫌だ!!こんな所で死んでたまるか!!ボクは世界の王に成る男だ!!」
そう言って、会場を逃げ去って行くと、従者達も慌てて追いかけて行く。そして、父王が再度、土下座をして、
「ご来場の皆々様。愚息がご迷惑をお掛け致しまして本当に申し訳ございませんでした!!この始末は我が国で行いますので、どうか、どうか、平に平にお許し下さいませ!!」
謝罪をした。
「話してもらおうか?どうして、異世界人を護衛として抱えているのだ?」
陛下は謝罪を無視して、問い詰める。
「そ、それは、我が国は、ナチ帝国との国境が近く。そこで、50年前に勇者召喚をした貴方様の、王国を真似て、我が国で先代の王の時代から異世界人の召喚をするようになり、その異世界人達の力で今日までなんとか我が国を護り通して来ました」
そう説明をしていた。
「で?貴殿らは、異世界召喚をこれまでに何回行っているんだ?」
陛下の言葉に怒気が含んでいた。
「はい………私の代では1ヶ月に一度ペースで………」
そう言うと、聴いていた他の国の王侯貴族達がざわついた。
「なに!?そんなに頻繁に行っていたのか!?」
陛下は咎める言い方をした。
「はい。異世界人が多いければ多い程ナチ帝国に対抗や防御戦が出来るので……」
と、言い訳をした。
「だが、そんなに頻繁に召喚をやったら、国が財政難になる筈だが?更に召喚した者達全員が何らかの能力を得る事はない筈だ」
陛下が質問した。
「………そ、それは………国民達の税とファーネリア王国から頂いている援助金と我が国の鉱山で賄っております」
と、言った。
鉱山があればなんとかなるが、だがそこに住んでいる国民人達の暮らしは苦しそうだな。異世界人達や王侯貴族達に税金がかなり持って行かれている筈だ………。
しかし、コイツがコイツの国が主犯か。コイツらが召喚を乱発したせいで、異世界人達の人生が狂った。そして、川田先生の人生もだ。
『いくらなんでも召喚し過ぎだ!!』
『ああ………』
『まさか、我が国に異世界人が偶に現れたのは貴殿の国のせいだったのか』
『なんと!?貴殿の国にも異世界人が?我が国も現れた』
『我が国もそうだ。保護した異世界人達の処遇に困っておる』
集まった王侯貴族達が口々にそう言う。それらを聴いた陛下は、
「なるほどな。貴殿の召喚魔法陣は不完全で、失敗が多い、よって、月1回も召喚をした訳だ。しかも、その原因の調査もせずにだ」
「…………」
陛下に問い詰められて主犯の王は黙ってしまった。
そこに、バカ王子を追い掛けた従者1人が駆け込んで来た。
「申し上げます!!逃走した元王子は異世界人達と合流し、我々と戦闘中ですが、我々では異世界人達を止めるのが難しく、援軍をお願い致します」
と、主犯の王に報告をした。
「なっ!?そこまで抵抗をするのか!?」
その報告にあ然としていた。
「仕方ない。フレイムよ」
「はっ!」
「行ってその者共を生け捕りに。抵抗するなら殺しても構わない。余が許す」
「はっ!部下のアルカードと共に行きます」
と、私は、アルクェイドを巻き込む。というか、がぶり姉ぇ達はメイドとしてここに居るので、その4人を連れて行く事は出来ないから、消去法でアルクェイドを連れて行く。
「えっ!?私も!?」
私に指名したアルクェイドは驚いていた。
「ウム、任せた」
陛下はアルクェイドを無視してそう言ったので、アルクェイドは拒否が出来なく渋々私と一緒に容疑者確保に動いた。
体調不良につきしばらくの間は不定期更新にさせていただきます。
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