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邪神 3

体調不良につきしばらくの間は不定期更新にさせていただきます。

 〜遺跡〜


『憎き神族と天使の貴様らを殺してやるぞ!!』


 パラスアテナは既に槍と盾を構えて戦闘態勢に入っている。こうなると話し合いは不可能だ。と言っても、私達もフル装備に成っているのだから元から無理だな。


「私達が行きます」


 と、ミカ姉ぇとがぶり姉ぇが前に出た。そして、ルエルさんが最大級のバフ魔法を2人に掛けた。


『シンクロ連斬!!』


 2人がコンビネーションでパラスアテナに斬りかかるが、パラスアテナは、ニヤリと嗤い余裕をぶっこいて盾を使って防御もせず。かと言って、槍を使ってミカ姉ぇ達に反撃する気配もなしだ。攻撃をする2人をバカにしていると思える態度だ。それならば姉達の剣のサビになってしまえ!!


 私がそう思うと、予測外の事が起きた。


 攻撃を仕掛けた筈の2人が斬られている。そして、パラスアテナは無傷だった。


『くっ!?』


 鎧の隙間から鮮血が噴き出す。


「がぶり姉ぇー!!ミカ姉ぇー!!」


 私は急いで2人に駆け寄るが、パラスアテナが邪魔をする。


『死ね!!』


 パラスアテナの槍が私に迫る。


「聖!!」


 悲鳴の叫び声がするが、そんなのは百も承知だ。


「ライティング!!」


 光りの魔法をパラスアテナの目の前に出現させパラスアテナの目を潰す。


『グワッ!?』


 私が飛び出したのはただの囮だ。パラスアテナは必ず私を狙うと思っていたし、それに、元々、飛び出すよりも転移魔法を使った方が手っ取り早い。


「2人共大丈夫?」


 急いで2人に回復魔法を施した。


「はい!」

「こんな傷は大した事はありませんよ。しかし、無茶をしないで下さい!!」


「ごめん。ミカ姉ぇ」


『オノレ!!よくも!!赦さんぞ!!』


 パラスアテナの目が回復したようだ。


「だからなんじゃ!!邪神であるお主に媚びを売る程、妾達は落ちぶれてはおらぬわい!!」


『下級神の分際で!!』


 パラスアテナはヒルドさんを煽ったが、


「ふん!!今からその下級神にお主は殺されるのじゃよ」


 ヒルドさんに煽りの効果は無しだ。

 ヒルドさんが殴りに掛かる。


「様子見なぞせんぞ!!」


 ヒルドさんはリクから習った新闘気術を発動して攻撃をするが、パラスアテナには不意味だった。全くヒルドさんの攻撃が効いていなかった。イヤ、むしろ、攻撃しているヒルドさんの方がダメージを受けていた。


 ヒルドさんは間合いを取ったが、ダメージを受けて肩で息をしている。


「ど、どういうことじゃ?」


 攻撃をしたヒルドさん自身も訳がわからないでいる。


『所詮は、下級神!!ワレに刃向かった事を後悔しながら消滅せよ!!』


 パラスアテナはヒルドさんに攻撃を仕掛けるが。


「させるか!!」


 今度はアルクェイドが動く。


『チッ!次から次へと鬱陶しい!!』


「丁度良い瘴気だわ。本気を出す!!」


 アルクェイドは自分の本性を解放する。


 アルクェイドはヴァンパイアの姿になった。


『な、なに!?バケモノだとう』


 パラスアテナはヴァンパイアという種族を知らないようだ。


「バケモノ、ねぇ?バケモノにバケモノと初めて言われたわ!!」


 アルクェイドは伸びに爪に妖気を纏い攻撃をするが、ヒルドさんと同じようにアルクェイドにダメージが。


「なっ!?」


『クックック。どうした?バケモノ』


「な、舐めるな!!これならどう!!喰らえ!!」


 アルクェイドは爪で空気を切り裂き衝撃波を出した。


『クックック。無駄だ。ほーれバケモノ、貴様の技を返してやるぞ』


 そう言うとアルクェイドが放った衝撃波がアルクェイドに返って来た。


「っ!?」


 アルクェイドも予想外で驚いた表情をしたが、アルクェイドは衝撃波を出し相殺する。


「なるほどね。物理攻撃を反射の魔法が掛かっているのね。だから、私達の物理攻撃が効かず、しかも、仕掛けた私達に返って来てダメージを受けているのね」


『クックック。御名答。デウスは脳筋筋肉馬鹿だからな。常に物理反射を掛けている』


 どうやら、対デウス対策の副産物らしい。そして、デウスはどうしょうもなくなって、この地に遺跡を建てて封印をしたようだ。

 うん、()()()()()()()()()()


「あっそ、ならば、私達は魔法を中心に闘えば良い訳ね。自慢話をありがとう、ね!!」


 アルクェイドは魔法攻撃をする。


「そういう事なら、私達も」


 ミカ姉ぇ達の治療が終わってお互いに頷く。


「リベンジじゃ!!」


「はい!!」


 一斉にパラスアテナに向けて魔法攻撃を仕掛ける。


『チッ!!』


 パラスアテナは舌打ちをしつつも、持っている槍と盾で捌くが、私達の魔法攻撃をそうやすやすと捌ききれるわけも無く処々に被弾を受けているが、致命傷となるほどのダメージを受けてはいなかった。

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