邪神 1
体調不良につきしばらくの間は不定期更新にさせていただきます。
地下5階に降りた私達。
地下5階は今までよりも広い空間に出た。そして、中央には誰が見ても判る封印魔法陣があった。
封印魔法陣は、既にイヤな邪悪な気が立ち昇っていた。
「これは、封印が解け始めているわね」
「そうじゃな。じゃが、封印が解ける前に妾達がここに来たのは僥倖じゃ」
ニヤリと笑う。
「斃すの?」
アルクェイドが訊いて来た。
「ウム、そのつもりじゃよ。妾達では、この封印を再び掛け直すのは不可能じゃよ。のう?聖?」
「そうね。この封印の魔法構造が複雑過ぎて、私にもこの短時間では同じ封印は無理だ。おそらく、主神クラスの神が造ったモノだわ。だから、出て来たら、フルパワーで斃すわよ」
「それしかありませんね」
「仕方ないわね。分かったわ」
「アルガート様?め、目が!?」
「えっ!?私の目?」
当のアルクェイドは自覚症状が無いようだ。
「瞳孔が猫の様に縦になっていますが?それに充血したように真っ赤になっておりますが?こ、これは一体?」
「この邪気にあてられたのが原因ね。貴女もこの邪気はヤバいからまた空間に直ちに避難をしていなさい」
アルクェイドはヴァンパイアだから相性の関係で、いの一番に邪気にやられたのだろう。
「わ、分かりました」
調査員は再度空間に避難した。
「アルクェイド?平気なの」
「ええ、私は平気だわ。というよりも何時もよりも体調が良くなっているわ」
「そう。元々、ヴァンパイアという種族は陰の気を好む種族だからこの邪気にあてられて体調が良いのでしょうね」
「まあね。それは否定はしないわ」
「でも、この邪気に惹き込まれないように。貴女まで敵に回るとハードになるから」
ヴァンパイアの真祖といえども、邪気に魅了されれば正気を失い誰構わず襲い掛かる可能性がある。もし、そうなったら、私がアルクェイドの相手をするしかない。
「そうね。気を付けるわ」
アルクェイドは私の心配をよそに気楽に答えた。
ミカ姉ぇ、がぶり姉ぇ、ルエルさんの3人は封印から敵が出て来ても良いように、鎧を装備し、聖剣を抜いている。
ヒルドさんも完全なヴァルキューレの装備で向かい撃てるように出来ていた。
アルクェイドは特に無い。敢えて言うなら、妖気を放出し爪を伸ばしているか。
私は鎧を着て魔導武器であるムラマサを手にしている。
「聖さん!!出てきますよ!!」
「封印が解けます!!」
ミカ姉ぇとルエルさんがそう言うと、皆が一斉に身構える。
封印の魔法陣が壊れ邪神が現れた。
『おのれ!!デウスめ!!よくも我を封印したなぁぁぁぁ!!!!赦さぬぞぉぉぉぉぉ!!!!』
そう言って、完全武装をした女の邪神が現れた。
『なっ!?』
ミカ姉ぇとがぶり姉ぇが邪神の姿を見て驚いていた。そして、がぶり姉ぇが、
「な、何故?アテナ様が??アテナ様はオリュンポスに居る筈ですが…………?」
「ええ。アテナ様はオリュンポスでご健在の筈ですよ…………?」
と、2人はあ然としながらもこの邪神アテナを見ていたが、
「イヤ、違うのう。こやつはアテナのもう1柱のパラスアテナじゃ!!オーディン様から聴いたことがある。オリュンポスのアテナにはもう1柱パラスアテナが居ると、その者は生まれつき邪悪な感情を持った為に、主神デウスによって幽閉をされたが改心の兆しがないと、それらの理由で主神デウスの手で滅ぼされたと聴いておったが………実際はデウスではコヤツを滅ぼせれなくて、ここに封印をしたのじゃな」
「みたいね」
〜神界〜
事の一部始終を視ていた神聖王は、下手人であるデウスを呼び付けた。
しばらく待つと、オリュンポスの主神デウスがやって来た。
「これはこれは、神聖王様、ご無沙汰でございます。神聖王様も我らの聖域で蔓延っている愚かなる人類共抹消に賛成をしてくださると非常に助かるのですが?」
と、来た早々物騒な事を言うデウス。とても、宇宙を管理をしている主神とは思えない発言だ。
「馬鹿か!主神ともあろう貴様が言う言葉か!!我々、神が人間達を無慈悲に殺せばどうなるかが判らないのか?そんな事を実行すれば貴様達は邪神おろか悪魔に堕ちるぞ」
「いえいえ、我々が治めている聖域の人類共はとてもとても愚かな生き物でしてな、自然破壊を平然とし、平然と戦争して自分達が住んでいる惑星を自ら痛め付けておるのです。そんな人類は、我々がさっさと消滅をした方が良いのです。そして、違う種を誕生させた方が手っ取り早いのです」
と、デウスは神聖王達が不愉快な顔になっているのも気にせずに生き生きと語っていた。
「こんな下らない事を聞く為に貴様を呼び付けたのではない!!視ろ!!」
「なっ!?」
先程とは打って替わりデウスが声をあげて、驚きの表情をしていた。
ギリシャ神話のアテナとパラスアテナは同一の神ですが、この作中は別々の神の設定となっています。
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