遺跡調査 7
体調不良につきしばらくの間は不定期更新にさせていただきます。
食事が終わり、遺跡調査を再開しようとしたが。
「フレイム様。私、ここに住みたいです!!ここ気に入りました」
と、調査員が駄々を捏ね始めた。
「あのね?この空間は住処を想定して造ってはいないのよ。この空間は単なる休憩所として創ったのよ。寝る場所はあるけど、食事場所は決めていなし、特に水も自身でどうにかしないといけないのよ。それによってお風呂の水も自身でどうにかしないといけない」
「あっ!?水…………」
私の指摘に調査員はハッとし、そう呟いた。
「そう、水よ。最低限の水を確保しないとこの空間が快適でも、水がなければ暮らしては行けれない」
「分かりました。諦めます……」
調査員は後ろ髪をひかれるように言う。確かに、この空間は快適だが、私が管理をしないといけない。
「という事で出るわよ。ま、この先、危険な事があると思われるから、貴女は自分自身が危険と感じたら、直ぐにこの空間に逃げ込みなさい。この空間は私が許可をした者しか出入りが出来ないようになっているから」
少なくてもゴブリン共がこの先に居るのは確定している。調査員を護りながら戦うのは私達にリスクをともなうし、調査員の命も危ない。
「はい、分かりました」
と、素直に返事をした。
私達は遺跡に戻り、
「ここからは、未知の道だ。どんな事が起きるか分からないから、気を付けて行こう」
私はそう言った。
『はい!』
「ウム」
「了解」
皆が返事を返し遺跡調査を再開する。
しばらく歩くと、ゴブリンやホブゴブリン、そして、スライムが合同で襲って来た。
「面倒くさいのう。フン!!」
ヒルドさんは闘気を練って拳から放つとその拳圧でゴブリン共とスライムが吹っ飛び、スライムが破裂しゴブリン共にスライムの酸が掛かるとゴブリン共は一斉に悲鳴を上げ身体から煙りがもうもうと上がった。
「ひっ!?」
ゴブリン共の身体が溶けるのを見て調査員が短く悲鳴が上がる。
まあ、スライムの酸で悲惨で無惨な姿を晒しているので、悲惨が上がるのは仕方ない事だ。
「ゴブリン共の肉が臭いわい」
そう言いながら、ヒルドさんが鼻を塞ぐ。ヒルドさんの言う通りゴブリン共の身体から悪臭を放っているので、悪臭をカットをする魔法を皆に掛ける。
「あっ、臭い匂いが消えたわ」
「ウム、さすが聖じゃな」
「まあね。でも臭い匂いは勘弁だわ」
「ウム、全て凍らせた方が良いかのう?」
「それがスライムと一緒だとその方が良いわね」
「では、私が」
と、ミカ姉ぇが前に出た。
ミカ姉ぇは闘いたくてうずうずしていたのだから。
「ウム、任せる」
ヒルドさんもあっさりとひき、ミカ姉ぇに譲った。ミカ姉ぇが先頭に立ち、ヒルドさんが最後方の布陣となったが、出発しようとした瞬間に最後方からゴブリン共が襲い掛かる。
「な、なんで!?」
ミカ姉ぇがあ然となった。
「知らぬよ」
「そうですね。ヒルド様、手伝います」
がぶり姉ぇがヒルドさんの補助をしゴブリン共を退治する。ミカ姉ぇは悔しがりルエルさんが慰めていた。
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