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遺跡調査 5

GW中に更新が出来ずにすみません。

GW中はリアルが忙しく、更に体調の波が激しくなかなか書けなかったです。

話の構成上、何時もよりも短いです。

 私達は階段を降りて地下一階に着くと、通路幅が広がっていた。


「2人は十分に通れるか」


「はい、地下一階から何故か通路幅が広がっております」


「まあ、通路幅が広がり戦闘は楽になったがのう」


 気軽るに言うヒルドさん。


「通路幅を考えても仕方ありませんよ。私達は最下層まで行くのですから」


「そうですね」


「はい」


「で?隊はどうする?組み直すの?」


「イヤ、このままで良かろう。2人同士で歩けば、誤爆をしかねぬし、互いの戦闘の邪魔になる」


 アルクェイドの質問をヒルドさんが答えた。


「そうだね。通路幅が広がったと言っても、戦闘ではお互いに邪魔になるだけだわ。1列で進みましょう」


 私がそう言うと皆が頷いた。


「ゴブリン共が団体で来おったわい」


 ヒルドさんの言葉に皆が見ると、ゴブリン達の集団が私達に迫って来るが、ヒルドさん1人で難なく片付けてしまう。まあ、ゴブリンの団体でもヒルドさんの前ではただの雑魚共に過ぎない。


「つ、強すぎだわ。さすがは神様です。ベテランパーティでもこの様な瞬殺はできませんよ………」


 調査員が呟くように言った。なんか、恥じているような言い方だった。


「ゴブリン程度何体来ようが問題ないわい」


「そうですね」


 ミカ姉ぇが同意するとがぶり姉ぇも頷く。


「ゴブリンは知能が低い。単純な攻撃しかしないから団体で来ても倒すのは簡単だ」


 私がそう言った。事実、ゴブリン共は持っている得物類をただがむしゃらに振り回して人間や獲物に襲い掛かるだけだ。


「それはそうですけど、でも、そう簡単にゴブリンの団体を1人で瞬殺は出来ませんが」


「それはそうじゃろう。人間が1人でゴブリン共を相手に出来まい。じゃから、人間は協力してゴブリン共を倒すのが当たり前じゃろう。それを恥じる事もないし、それが人間共の常識な事じゃろう?」


「仰る通りです……」


 しかし、その表情は納得が出来ないようだ。


「神様と人間を比べないように。元々、人間と神様のレベルが違う。ヒルドさんがゴブリン共を簡単に倒していると視えてしまうのも勘違いだ」


 もし、ここにギルド員達が居たら、ヒルドさんの瞬殺を見て、自分達もゴブリン共相手に瞬殺が出来るのではないか?と、勘違いをする輩が居るかもしれない。


「そうですね。神様だからこそ出来る事なのですね?」


「そういう事だ。ギルド員を連れて来なくて良かったよ。ヒルドさんの戦闘を見て実はゴブリンは大した事無いという勘違いをしてしまう可能性があるからな」


「確かに、実際、私もここのゴブリン達は弱いのかしら?と、思いましたが、神様が強すぎるのですね?」


「そういう事だ」


 彼女が納得してので、私達は地下二階の階段に向け進む。


 その間にもゴブリン共とゴブリンから進化したホブゴブリンが私達に襲い掛かって来ていたが、やはりヒルドさん1人で難なく片付けてしまう。


 ミカ姉ぇが、


「ヒルド様、替わりましょうか?」


 と、言ってきた。


「ミカエル、お主の気遣いは有り難いが、この程度は妾は大丈夫じゃよ」


 そう言ってミカ姉ぇの申し出を断った。ヒルドさんなりの考え方があるようだ。


「分かりましたが、疲れたら言って下さい。いつでも替わりますので」


「ウム、相分かった」


 と、言っているが、ヒルドさんのスタミナは凄いからそうそうと疲れないと思っているが、この遺跡は何が起こるか分からないから、その非常事態に備えて、ヒルドさんは1人で戦う事を選んでいるかもしれない。

 私はそんな事を考えながら遺跡内を進んで行った。


 私達は地下二階を通り抜け、地下三階に到着した。

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