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2人のマリアとクーデター1

 次の日から俺は放課後に学園長室で魔道鉱石の精製の為にステラ先生に毎日呼ばれるようになった。まあ、俺が委員長に成っているおかげで、クラスメートにはなにも疑いもなかったが、逆に毎日呼ばれて可愛そうと同情の目で見られるはめになった。


 魔道鉱石の精製は、学園長達の監修・指導の元。低レベルの魔道鉱石が創れるようになったが、その低レベルの魔道鉱石をステラ先生が魔力を通して何かしらの武器に変化させるが、低レベルの魔道鉱石だけあって、直ぐに劣化してしまう。これでは良くないから、何度も魔道鉱石を精製をするはめになった。


 そして、金曜日に漸く目的の魔道鉱石が出来たのだった。


「な、長かった~直ぐに出来ると思って嘗めていた~」


 もう、ぐったりとなり学園長室のソファーに座る。


「確かにのう。聖なら2、3日で出来ると思うたが、意外と掛かったのう?」


「しかし、来週には魔道鉱石の魔道具や魔武器の精製が出来ますよ」


「ウム、そうじゃな」


 ジェーン先生の言葉に学園長も同意した。


「となると、使い魔召喚もか?」


 ステラ先生がそう言うと。


「あっ!そうですね。私は高等部の担任教師達にこの休日に魔法陣を描くように連絡をしますね」


「ウムそうじゃな。最低でも三個がノルマと担任教師達に伝えておくれ」


「分かりました」


 ジェーン先生は学園長室を出て行った。


 入れ替わるようにママが来た。


「こんにちは」


「ママ?今日はどうしたの?」


「ええ、今日は王女様の依頼の情報共有とこれも言っても良いわね?貴女の帝にする話をしにやって来たのよ」


「えっ?帝に?イヤ、ランクはまだEランクだよ?」


「関係ないだろう?お前の魔力量はずば抜けているからな。それに私と同じで特殊魔法の使い手だ。ランクは最早関係がない」


「そうなの?で、私をなんの帝に?」


「創帝よ。創造魔法の使い手だからね」


「創帝は今まで居らぬ帝じゃったからのう。聖が初めてじゃな。今回の件が無事解決したら、オヌシを推そうと思ってのう」


「それに私達5人の帝と王女様の推薦があれば成れるわ」


「5人の帝?後1人は誰なの?」


「私の旦那よ」


「えっパパも帝だったの!?だってパパの目は?」


「そうよ。ギルドは隠居しているけど、今でも帝の役職には就いているのよ。で、因みに私が火帝で、旦那が拳帝、学園長が元全帝で今は地帝、ジェーンが空帝よ」


 と、ママが説明をしてくれた。


「なるほど。でも私が入ってもあまり出来る事は限られているような?」


「そんな事はないわよ」


「そうだぞ。同じ帝なら、クエストは他のギルドの帝でも組めるからな」


 あっ、そういうメリットもあるのか?


「で、魔道鉱石は創れたの?」


「ああ、なんとか出来たよ」


 ママに魔道鉱石を見せる。


「凄く純度が高い魔道鉱石ね?コレは凄いわ。こんな純度の魔道鉱石を見たら、お金が幾らあっても足りないわね?」


「ム?コレはちいとばかり拙いか?」


「そうですね?純度が高過ぎましたかね?オイ、もう少し下げて創れ!」


 ママの何気ない指摘で、学園長とステラ先生が慌て出し、俺は少し純度が低い魔道鉱石を創った。うーん?ママも魔道鉱石の監修が出来るのか?と思いつつも、先ほどよりも純度が低い魔道鉱石を創った。


「コレはママ?」


 と、創った魔道鉱石を見せる。


「コレなら良いわね?でも、粗悪品なのよね?」


「そうだ。変化して半日保てば良いというモノさ。私もガルーガと同じ量の魔力を与えて作ったモノだがな」


 ステラ先生が作ったモノを見せる。まだ、1時間程しか経ってもいないのに、ほんの少しだけ劣化をしている。


「なるほどね?もう劣化が始まっているのね?」


「ああ、学園が毎年用意する魔道鉱石は純度は良くないが大事に使えばかなり保つ。私も未だに使っているからな。しかし、この魔道鉱石は最低というよりはゴミレベルの魔道鉱石だ」


「そうね。外見上は最高級の魔道鉱石。でも、その実体はゴミレベルの魔道鉱石か。凄いモノを創ったわね」


「ありがとう」


「で?マリアは、今、どこに居るの?」


 ママは話を変えた。


「マリアはエリサの部屋に居るよ。まあ、あんな事が起きたからね。用心の為にマリアは私かエリサのどちらかと一緒に居るよ」


「そうね。あんな事があったから、私も心配なのよ」


「そうだね。まあ、あの時はエリサの部屋で食事をやっていたからさ。それにマリアの荷物は私達の部屋にあるからね。それにあの事が起きたから、自分達の部屋に独自の魔法を掛けてセキュリティーを強化したよ」


 俺達の部屋に行く間に、俺の許可が無い人間達は別の場所に行くように仕掛けておいた。後は人外は空間で迷うように仕掛けておいた。万が一突破しても、玄関を触れた瞬間に別の場所に強制的行くように仕掛けておいた。


「そうね。学園が始まる前に聖の部屋に全て移動したのは不幸中の幸いだったわ。まさか、王女様の依頼の日にマリアが以前住んでいた部屋が荒らされていたなんて思いも寄らなかったわ」


 俺達も話を聴いて元マリアの部屋に行ってみると部屋は滅茶苦茶に荒らされていた。まるで何かを探しているように。


「確かにのう。前にマリアが使っていた部屋が荒らされておったとはのう。じゃが未だ犯人の特定がない。寮長も責任を感じておったわい」


 一番に思い浮かぶ犯人はガルーガ一派だけど、その日はガルーガの手下達は、俺の金縛りで翌日の朝まで動けずで、ガルーガが自らやる筈がない。必ず手下達を使うタイプだ。後は思い浮かぶ犯人は………いないよな?なら、何故、元マリアの部屋が荒らされていたのかが謎だな?


「その時は私達は正座して反省中だったが、元マリアだった部屋が荒らされていたという話を聞いた途端に、リリカは猛ダッシュだったからな?足がしびれているのにな?」


「当たり前よ!万が一、賊にマリアや聖達が襲われていたらと思うと勝手に体が動いたのよ」


「ほっほっほ。リリカも母親をやっておるのう」


「そうですね?」


 こうして、のん気に言っているが、なんかイヤな感じがするな。

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