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異世界に召喚されたあたし 1

 戦勝記念日が終わり、ある日の事だった。1人で居るとあたしの足元から突然魔法陣が現れた。


「こ、この魔法陣は!?」


 召喚魔法陣!?


 その言葉が出て来ずに、魔法陣の光りで目の前が真っ白になった。


「くっ!?」


 目を開けると、そこは、豪華な部屋だった。そして、あたしの周りには魔法使いのようなローブを着ている人達が居た。そして、豪華な衣装に身をまとった女が居た。

 おそらくは、王女だろうと思ったら、その女が口を開く。


『勇者様ようこそ我が召喚に応えてくださいました。我ら一同感謝を致します』


 と、あたしが知らない言語を喋っていたが、あたしは神の自覚が芽生え、勝手に自動翻訳の魔法が発動しているのでここの言語が分かった。


『と、言っても。貴女には私の言葉が解らないわよね。そこの』

「言葉ならば分かるわよ!!勝手にあたしを召喚をしておいて、何が召喚に応えてくださいましたよ!!」


 あたしがそう言うと、


『!?』


 魔法使いと女が驚いた表情をしていた。


 しかし、そこは王女なのか?直ぐに冷静さを取り戻してこう言った。


「さ、さすがは勇者様です。大変失礼を致しました」


 女が謝罪をすると、周りの魔法使い達も頭を下げた。


「ふん!で?なんで、召喚をしたの?」


 女の謝罪を無視して、本題を聞く。どうせ、心にも無い謝罪だ。

 女はムッとした表情を一瞬だけして、この世界の内情を喋り出す。


「はい、この世界は魔王の出現により、人類が長年に渡り苦しめられております。しかしながら、我々人類は、魔王軍を撃退する事が出来ますが、魔王に打ち勝つ対抗手段を持ち合わせておりません。歴代最強と謳われた人物も、魔王の前ではあっさりと敗れ去るしまつで…………そこで、我々よりも強いとされている。異世界の方に魔王を倒して貰おうと思い召喚をしたのです」


 そう女が言った。

 まあ、召喚のお約束の展開だわ。


「ふーん。そんな事だと思ったわ。で?あたしはちゃんと元の世界に還して貰えるのかしら?」


 おそらく、元の世界の帰還は、コイツらでは100%無理だと思うが、一応お約束だから聴いてみる。


「残念ですが、元の世界には帰れません。我々が管理している書物には書いてありませんでしたが、魔王を倒したあかつきには一生あなた様が困らない生活をお約束いたしますわ」


 と、やはり、お約束の展開だったわ。そして、召喚者へ甘い誘惑もそうだ。魔王とやらを倒せば、召喚者は邪魔者となるからね。


「ふーん。やはり、そうか。やはり元の世界に帰れないのか。そんな気がしたわ」


「ッ!?」


 あたしの言葉に女が動揺し、魔法使い達はザワついていた。


「そ、それは、申し訳なく思いますが、しかしながら、あなた様が魔王を倒したあかつきには」

「一生困らない生活でしょう?それは聴いたわ。で?その保証は誰が責任を持つの?」


 口約束なんかどうでもできるしね。そもそも信用が無いわ。それにあたしはこんな世界で暮らさないわ。


「私が保証いたしますわ!」


「アンタが保証?」


 この女は王女だと思うが、それは単なるあたしの予測にすぎない。


「私は、この国、カウタン帝国の王女です!ですから、私があなた様の将来を保証いたしますわ!」


「ふーん?アンタが王女ねぇ?」


 疑惑の目で女を見た。疑い深い人間ならばそうするように。


「私の言葉を信じていないのですか?」


 王女はムッとした表情でそう言う。


「そうね。言われて、はいそうですか。と、素直に信じられる程人間が出来ていないからね」


「……………そうですか?まあ、あなた様が勇者としてこの帝国に召喚された事はご理解下さい。そして、勇者様に合ったスキルを獲得していただきますので、こちらへ」


 王女がそう言うが、


「要らないわ。あたしは既に色んな魔法が使えるわ。スキルも持っているわよ」


 そう言って、あたしは1億位の魔力を放出する。


 と、


『ッ!?』


 魔法使い達の身体が震えていた。そして、


「なっ!?こ、このとんでもない魔力は!?」


 王女が驚いている。


「あたしの魔力よ。まだ本気ではないけどね。しかし、この程度の魔力量でビビるなんてね?あたしの魔力量は(お姉ぇ達に比べたら)まだまだ雑魚レベルだわよ」


「ッ!?」


 王女は驚いた表情を見せていた。この異世界の魔力量は大した事がなさそうだわ。

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