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学園祭は片付けるまでが学園祭ですが何やら事件がまた勃発しています。 3

『オイ!あま出てきやがれ!!そこの建物に居るのは分かっているんだよ。さっさと出て来い蜂の巣にしてやるからよ』

『出て来なくとも、建物全体にこの鉛玉を食らわしてやるからよ』


 と、男共が騒いでいた。


 そこに私が出て来た。


『女が出て来たぞぉ!構え!』


 男共が一斉に銃を構える。


『い、イヤ、違うぞ!あの女じゃねー』


『オイ!女!あの女は何処だ!!』


『大人しく言え!』


『言わなきゃ犯すぞコラ!』


『言っても犯すけどよぉ』


 と、ゲラゲラと下品に嗤う男共。


「煩い!お前達は寝ていろ!」


 私がそう言うと、男共が一斉にバタバタと倒れ込み、眠り込んだ。

 私が睡眠の魔法をしたからだ。

 そして、男共をボックスの中に入れた。


 あっという間の出来事に、


「スゲェーな。あっという間に鎮圧した。確かにお前1人でお釣りが来るな」


 と、彼女が感心していた。


「アラ?観ていたの?」


「いけねぇのか?」


「イヤ、別に構わないよ。で、ここに居たのが全部なの?」


「いいや、まだ居る。直前までアタシと対峙していた奴が居なかったし、アタシの仲間も居なかった………おそらく、アタシの仲間は、アタシとは距離があったから巻き込まれてはいないようだな」


「そう。では、出掛けるわよ」


「出掛けるって?」


「もちろん、貴女をエサにして残りを食い付かせるのよ。こんな連中をこの王国に残すと治安が悪化してしまう事が分かったわ。全く、貴女達は、悪党対悪党の抗争じゃない」


「あん?それがどうした?国同士の戦争もそうだろう?国の正義なんか勝った国が正義だろう。それに殺し合いに正義なんかないのさ。もしあるのなら、生き残ったもんが正義だよ」


「そうね。それには同意するわ」


「へぇー意見が合うじゃねぇか?お前は正義の味方ぽいのにな?」


 少し嫌味ったらしく言う。


「私は別に正義の味方ではないわよ。ただ、悪党の中に気に入らない奴らが多いだけさ。それに私が行っている事も悪党の行いと感じる奴もいるわよ」


「ソイツはぁ大層な屁理屈屋だな」


 そして、私、ミカ姉ぇ、ヒルドさん、ルエルさんと彼女の5人は王都を歩いていた。


「なぁ?この世界は車やバイクは無いのか?」


「無いよ。移動手段は馬車が主だよ」


「へぇー?お前は車やバイクがなんだか分かっているようだな?」


 彼女は私にカマを掛けたようだ。


「まあね。しかしね、貴女のように異世界から来ている人間が居るのよ。だから、私達は知っているのよ」


 私はそう答えた。


「なるほどなぁ?やはり、情報屋をやれば何処も嫌われもんになるなぁ」


「そういう事よ。それにしても………」


「ええ」


「凄い効果ですね」


「ほんにのう」


「アタシも少しビビっている。こんなに早く食い付くとはなぁ」


 そう、男共が集団で私達の後を付けている。

 そして、誰も居ない場所に行くと、男共が集団でやって来た。


『捜しましたぜお姉さん。そこのお姉さん方、無関係から去りな。今なら見逃してあげますので』


 リーダー格の男が言った。


「とは言うものの、貴方達をこの世界に置いておく訳にはいかないのよね?大人しくしていれば痛い事はしないわよ。ただ眠って貰うだけだからね」


『そんな話をあっしらが乗ると思っているのですかい?ならば、あんたら全員死んで貰いやす。怨むなら、そこのお姉さんを怨んで死んでくんさい』


 そう言うと、周りの男共が銃を抜いた。リーダー格は日本刀を抜く。


「チッ!コイツはアタシが殺る!他は「バタバタ」


「は?」

「なっ?」


 私達は周りの男共を寝かせると、彼女とリーダー格はあ然としていた。


「ん?」

「妾達のことは気にするではない」

「ただ寝かしただけですので」

「続けて下さいね(ニッコリ)」


「あ、ああ………」


 完全に2人が引いているが、気を取り直して構え直した。


 彼女が撃つが、リーダー格はその弾丸を日本刀で真っ二つに斬った。


「チッ!やはり、アタシの玉を斬るか」

『お姉さんの玉はこのあっしには効きやせんぜ』


「おおっ!?」

「これは凄いですね。弾丸を斬りましたよ」

「ミカエル、聖、おぬしらはあれが出来るか?妾は少し無理じゃな」

「そうですね。魔法が使えれば出来なくもないのですが…………」

「そうね。動体視力と銃口の向きで弾道を瞬時に見極めないと弾丸を真っ二つに斬ることは厳しいわね。仮に大道芸でこの芸をやってもここの人達には理解出来ないでしょうね〜?だからなに状態で」

「くっくっく。そうじゃな。それだけ、高度な技じゃのう」


「オイ!あんたら全員でアタシの敵を褒めてどうするんだよ!!」


 彼女が文句を言う。


「イヤ、凄いモノを見ればそりゃあ、敵でも褒めるさ。凄い努力と修行をして来たのだろうとね」

「そうですね」

「その通りじゃな」


「ああそうかよ!!」


「あっしを褒めても、お姉さん方、あんたら全員死んで貰いやすよ。あっしらの敵ですから」


 リーダー格の男は、私達に殺気を放った。


「あっそ。ならば、私が代わろうか。貴女にはもう手がなさそうだからね。それに日本刀を使う剣士とやりたくなったわ」


 ニヤリと笑う。

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