学園祭3日目 5
今回は制作の関係上この話が短い為2話続けて投稿をしています。【学園祭3日目 4】から読んで下さい。
「そうですね。リョウタ、失敗をおそれずにやってみろよ」
「俺が出来るのか?」
まだ半信半疑のようですね。
「それはお前の頑張りしだいだよ。良く言うだろう。失敗は成功の母とか『もと』とかな。陛下も言っていただろう。一度で成功した試しはないとな。一度死のうとした身だ。真剣にやれば最後には上手く行くさ」
「それはそうだがな………」
どうやらまだ踏ん切りがつかないようですね。
「何グダグダ言っている!陛下と聖が言っているんだ。まずは有名なパティシエに成ってみろ!その専門学校は後の話だろうが!何も全ていっぺんにやれとは陛下も聖も言ってはいないんだ」
と、ファルコンさんが怒ったようにリョウタさんに言いました。
「パパの言う通りだよ。まずは、1人前のパティシエに成らなければ意味がない。そして、プロとしてスキルアップを積み上げていかないといけないが、お前には重いハンデがあるからな」
「そうだな。その手に付いたタバコの臭いを完全に消さないと、料理人として食材や食器類を素手で触る事は出来んからな」
「わ、分かっています」
落ち込みながら言いましたが、私から見れば自業自得ですね。そして、聖さんとファルコンさんは甘いですよ。私ならば、どんな状況に置かれていても絶対に料理を教えませんね。たとえ、聖さん達であってもです。
食事が終わり、聖さん達は通常通りに戻り、村人と子供達はリクさんの案内で学園祭の見学を再開をし、舞さん、更夜さんも2人で見学を再開しました。ファルコンさん一家も見学してから帰るようです。
神聖王様と国王は別室で緊急の会談をするようです。
私は王妃様達と別室で会談が終わるまでお茶をするようです。お茶菓子を私が作って提供しました。
「私達はここでお茶をしながら待ちましょうか」
「そうですね。まともにお話するのは初めてですわ」
「そうですね」
『オッホッホッホッホ』
と、2人で笑っていました。
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