グランパニの勇者達 7
例の暗殺者達が捕まったという一報が流れてきたが、その暗殺者は、実はグランパニ公国の勇者達と判明した。はっきり言って、私達にとっては予想外の展開だった。ただの暗殺者達だと思っていた2人組がグランパニ公国の勇者達だなんて、誰が思う?サトルもそれを聴いて驚いていたからな。
そこで、私達、5大貴族と冢宰、陛下は、朝早くから宮殿の会議室で緊急対策会議を行うコトとなった。学園はもちろん休んで。
「早朝からお集まり頂きありがとうございます。緊急の会議を致します」
議長の冢宰が挨拶をした。この会議の重要な事かは皆が分かっていた。だからこそ、早朝にも関わらず全員が集まっている。
「さて、先日、怪しい2人組が風の領にて捕縛されました。当初は、この2人組は、コトもあろうか、畏れおおくもここに居ります国王陛下のお命を狙う卑猥な暗殺者だと思っていましたが、兵士達の尋問によってグランパニ公国の勇者達と判明いたしました。よって、このグランパニ公国の勇者達の処分を決めたいと会議を開催いたしました」
冢宰が冒頭から既にキレている。もう処分と言っているからだ。
「グランパニ公国の勇者達か?となると、我々と同じように異世界から召喚をした人物達の可能性があると?」
サンダー卿が質問した。
「その可能性が高そうですね。詳しい事は不明ですが、2人組の各名前は、神々神と天川竜雅というようです」
名前からして、コイツらは日本人だな。コイツらは勇者召喚で召喚された者達だな。それにしても。
「神々神?ふざけた名前だな?カミが3つもあるじゃないか?」
私はそう言った。コイツは、神々財閥に関連性がある人物だな?イヤ、身内か?そんなに神々という名字は無い筈だ。全く、なんの因果か分からないが、こんなヤツがグランパニ公国に召喚をされ、勇者に仕立て上げられて、陛下や父さんの命を狙っていたのか?本当、ふざけているよな。神々という名前を見て私は苛立った。私達人生を潰したヤツらだからだ。
「フレイム卿?その者が何か?」
「イヤ、先ほど言ったようにカミが3つあると言っただけで、何も深い意味はないが、この者は主神・神聖王の命も狙っていたと事前に聴いたが。だが、無理に決まっている。人間如きに神を殺せる筈がないよ。もし、神殺しが出来るのならば、そいつは、既に人間ではないよ」
と、私は言い切った。そう、人間如きに私達は殺せない。殺せるとしたら、それは、人外だけだ。
「確かに、我々人間如きが、神様を神聖王様を殺すなんて畏れ多い事です。それに神聖王様が普段どこにいらっしゃるのか我々には見当もつきませんね。しかし、殺すと言った時点で、陛下もそうですが、神聖王様を侮辱していますよ」
「その通りだ!!」
との怒りの声を聞こえた。
「そうですね。陛下や主神・神聖王は、我々にとっては自分達の肉親と同様ですから、侮辱をされれば、誰だって怒りますね」
「その通りだ。だからこそ、彼奴らをグランパニ公国の連中に分かるように公開処刑にしたのち、グランパニ公国に戦争を仕掛けた方が良い!!」
と、ソイル卿が言った。他の3人と冢宰もソイル卿の提案に概ね賛成意見だ。だからこそ、陛下はこうなることをおそれて、当初は国外追放にしろと命じたが、あの2人はどうやら自分達の命を無駄にしたいようだ。
「ウム、そうだな。余もソイルの提案に賛成だ。グランパニ公国が勇者達を使って余の命と畏れおおくも神聖王様のお命を狙って来た事は、既に我が王国に対して戦争を仕掛けたと、解釈が出来る。よって、我々も侵略者グランパニ公国を攻める!!今回は徹底的排除だ!今後、我が王国に対して悪意を持って戦争を仕掛けるとこうなることを他国にも知らしめよ!!」
『はっ!』
私達が返事をする。戦争回避は出来なかったか………。私は残念でならなかったが、あのような事をしでかしたグランパニ公国には滅んでもらうしかなさそうだ。冢宰なんかは、グランパニ公国が停戦や負けを認めても、王侯貴族には全て滅んで頂きます。と言っている位だ。他の4大貴族達もそれに同調している。
「今回の主力は水、風、雷の当主が有する部隊を中心とする!王国軍は距離があるので遅れて参戦する事になるだろう。火、土の当主は、ナチ帝国の監視を命ずる。我々とグランパニ公国が戦争を始まるとナチ帝国がどちらかを攻めて来るやも知れぬ。よって、その方2名は、ナチ帝国の動向を監視せよ!!以上だ!!」
『はっ!』
グランパニ公国との戦争が正式に決まってしまった。でも、まだ、こちらも戦争の準備が出来てはいないから、開戦はまだ先になる。
「他になにか意見がありますか?」
「よろしいか?グランパニ公国の勇者達は今どこに?」
「今は私の領内の獄中にいる。無論、厳重に態勢を敷いているが」
私の質問にウィンド卿が答えた。
「そうですか?ソイツらに会うことは可能性ですか?」
「会うこと?フレイム卿?貴殿は、その者達になんの用が?」
「用という訳でもないですがね?強いて言えば、そうですね、興味本位ですよ。この目で我々とグランパニ公国との戦争状態を引き起こした愚か者共の姿を見ておくのも一興かと」
「その程度で会うつもりなのか?」
「いけませんか?」
「イヤ、いけなくはないのだが…………」
ウィンド卿は返事にどう返事をしたら良いのか困っているようだ。陛下が、
「よい。余が許す」
陛下の鶴の一声で決まった。こうなるとウィンド卿は陛下に従うしかなかった。
「ありがとうございます。では、明日にも伺いますので」
「あ、ああ………分かった。歓迎しよう」
ウィンド卿は困惑気味に返事をした。
「ありがとうございます」
私は気付かない振りをして返した。この日の会議はここまでとなった。これから、各当主達は戦争の準備をしなければならない。
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