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グランパニの勇者達 3 ~サトルからの報告~

 俺、山瀬 サトルは妙な2人組を見送った。


 アイツらの会話を聴いていると邪神と洗脳というワードが出て来た。そして、住民達が全員居なくなったとのワードもだ。


 この時間帯は俺達の神聖王とうさんに祈りを捧げている時間だ。だから、街のほぼ全員が教会に行っているから、どこの街も村もものけの空になるから、兵士達が空き巣の被害が無いように巡回している。居残っている俺は、その兵士達によく職質をされていたから、面倒くさいので気配を消して大道芸の道具類の準備をしているのが、この時間帯の日課になっている。それに修行にもなる。

 そんなところに例の2人組がやって来たのだった。

 ヤツらが話していた内容を俺なりに分析をすると、おそらく、邪神というのは、俺達の父さんの事だな。という事は、あの2人組は敵国から送られ来た暗殺者達となる訳だ。しかし、あの程度の魔力量で俺達の父さんを殺せる訳が無いし、父さんは神界に住んでいるので、生きている人間の侵入は不可能に近いが、しかし、姉貴はその不可能の事を自力で神界に行ってきた。だけど、おそらく、母さんが姉貴のやり方を阻止する魔法を展開している筈だ。

 ならば、ヤツらが向かっている先は王都か?そして、その王都には国王が居る。ヤツらの目的は国王の暗殺か?と、分析をした。

 そうなると、この事は姉貴達に伝えた方が良いな。もし、姉貴達がヤツらと戦うとしても姉貴達にとっては役不足で楽にヤツらに勝てるだろうよ。


 そこに団長達が帰って来たメアリーが手を振っている。俺は、昼休みに姉貴達のところに向かうと言った。しかし、団長は、『コレはこの王国に関する一大事だから今すぐ行け!』と言われたが、しかし、もうすぐ、午前の大道芸が始まるし、姉貴達もカフェの開店時間になる。お互いにくそ忙しい時間帯になるからやはり昼休みに行くと伝えた。それにヤツらは歩いて王都に向かっているから、王都に着くまで速くても1ヶ月以上掛かる。かなりの猶予があるからな。もし、ヤツらが、直ぐにも王都に行けるのなら、こんな所には居ない筈だ。

 それらを団長達に説明したら、納得した。それに、団長はもう芸は出来ない。俺が入って、団長は芸の練習はしていなかったので、基本となるジャグリングが出来なくなっていた。

 試しにジャグリングをやると団長の手からボールがポロポロとこぼれ落ちる。それを見たゴンザさんとニートさんは団長の両肩に各々の手を置き。


『団長、悪い事は言わねえ、団長は司会をやった方が良い』


 と、2人同時に言われ、そして、メアリーにも、


「パパ?この2人の言うとおりだわ。これじゃあ、観に来てくれたお客さんに失礼よ。それにパパはお笑い芸は無理でしょう?」


 そう言われた団長は肩を落とした。


 午前の大道芸が終わり、昼食を摂り、俺は姉貴達が居るカフェに転移魔法を使って行った。

 そして、姉貴達にその経緯を伝えた。


「なるほどね?父さんの事を邪神と呼び、陛下を暗殺しようとしている疑わしい輩共が今、この王国内に居るのか?で、1人はシンと呼ばれている人物か」


「ああそうだ。似顔絵も書いてきた」


 俺は姉貴達に2人の似顔絵を出した。


「この2人組だ」


「なるほどな。分かった。ありがとうよサトル。後は私が引き継ぐ」


「ああ。そうしてくれ、俺が出来る事は限られているからな」


 俺はこれ以上の事は出来ない。後は姉貴達に任せる他ない。


「でも、お手柄だわサトル」


「ああ、この服装は完全に旅人の服装だ。コレでは、判別がつかない」


「そうだな。陛下を暗殺するなんて以ての外だが、ヤツらの所属国はナチ帝国かグランパニ公国のどちらかだな?意味なく王国に喧嘩を売って来るのはその2大大国だけだ」


「そうね。でも、暗殺者達が風の領に居るなら、グランパニ公国の暗殺者達の可能性が高いわね。風の領もグランパニ公国と近いからね。本来なら、水の領の方が最も近いけど、わざわざ、迂回して風の領から入って来るという手法を取っているわ」


「そうだな。ナチ帝国だったら、火の領か土の領の方が近いが、わざわざ遠い風の領から入るのは不自然だな」


 と、大人3人が似顔絵を見ながら話していた。


「ともあれだ。私は、これから、宮殿に行って来るわ。陛下にその事を伝えしないといけないわ」


「そうね。少しでも陛下に暗殺の疑いの可能性があるならお伝えした方が良いわ。それに暗殺者達をどうにか排除しないといけないわ」


「そうだな。ここに来る前に捕まえて、全て吐かせた後に、処刑をした方が良いな。ま、陛下暗殺を企んだ時点で処刑が確定だがな」


「そうね」


 ステラ先生の言葉にリリカさんも頷く。


「でも、この似顔絵を見る限り、私達と同じ年齢ですよ?そんな年齢で処刑をしても法律的には良いんですか?」


 と、ユカが聴いて来た。


「ああ。陛下暗殺は大罪だからな。年齢は関係なく暗殺を企んだ時点で処刑は確定しているよ。それにヤツらも陛下暗殺の依頼を引き受けているし、何よりも、神聖王様を邪神と言っている時点で赦しがたい暴言だ」


「そうですよ。万死に値しますよ!!」


 ミカ姉ぇが怒っていた。イヤ、ミカ姉ぇだけではない。がぶり姉ぇ、ルエルさん、ヒルドさんも激高していた。コレは喧嘩を売った国の滅亡は避けられないな。

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