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聖を嵌めたヤツは? 9

「しかし、真犯人の神々グループの総帥は、余程、自身の会社を全部潰したいみたいですね?」


 がぶり姉ぇがそう言った。こんな悪事を会社が一丸となってやれば、この悪事が発覚した時に膨大なリスクを背負う事になるのをどうやら神々グループの総帥は()()()()ようだな。


「そうだな。少なくとも母さんがライブで見ているからな」


 もう言い逃れは出来ないだろうよ。


「ん?見ているとは?」


「ああ、本来の依頼は、異世界人をどうにかして欲しいとの依頼だったんだよ。本当ならば、少し事情聴取をしてから、母さんが転移魔法を使って異世界人を元の星に帰す手筈だったんだよ」


「ああ、なるほど。しかし、コイツだったから、俺を呼んだ訳か」


「そういう事だ」


「で、山瀬グループからのリークを受けて、警視庁や税務署などの機関が一斉に動き出しますよ。山瀬グループは、聖さん達に対して悪質な虐めを極秘裏に調査をしていましたので、その裏で指示している黒幕まで辿り着かないと、この教師達は蜥蜴の尻尾切りになりますのでね」


「なるほど、この件に関わった全ての関係者全員逮捕される訳だな」


 山瀬グループで独自に内定調査をやっていたようだ。そして、この先公の証言がなくとも、別件で証拠は十分に揃っていて、後はその黒幕が誰だか不明だったが、つい先ほど判明した。早速動くようだ。


「はい。それに山瀬グループを通じて関係者全員に多額の賠償金の請求をしますので、所謂、迷惑料ですね。あっ!貴方の所も当然行きますので」


 がぶり姉ぇは先公を見ながら言うと先公は絶句していた。


「ヤレヤレだな。ふたを開けてみれば、会社関係で、社会的に俺達を貶めようと神々グループが暗躍していたのか?それも、全く関係無い女性教師を巻き込んでな」


「人間の屑だな。それにこのままでは、今の山瀬グループには勝てないからって、跡継ぎだと勝手に思い込んでいた俺達を嵌める為に中学の先公共まで巻き込んだ。その先公共は自分の命と家族や親戚の命を欲しさに俺達を貶める事に協力をしたバカ共だ!なぜ、警察や弁護士、教育委員会などに相談しなかった?のが疑問だぜ。それと敵対する前に業績トップである山瀬グループに助けてを求めなかったのも大きな謎だが、結果的に先公共全員が神々グループの策に乗った事実は変わりはないな」


「そうですね。学校側が山瀬グループに相談を持ちかければ、問題を起こす前に神々グループなんて直ぐに潰せましたよ。山瀬グループは弁護士は勿論の事、警視庁や政治家も動かせますからね。その動かす力は神々グループの比ではありませんのでね。それとは別に聖さん達と同じように被害に遭った女性教師はその後どうなったか分かりますか?」


「知らない!本当だ!辞めた後直ぐ行方不明になっていると話で聴いただけだ。噂では、神々グループに拉致されたという噂が流れたが、これ以上の事は…………」


「そうですか?」


「行方不明か…………」


「心配ですね?無事に見つかると良いのですが…………」


「そうだな………」


 私達とがぶり姉ぇは行方不明なったかつての担当教師の安否を気にしていた。


「オイ!オレはオレが知っているコトを全て話したんだ。元の世界に戻してくれ!!」


「はぁ?何言っているんだ。テメェーの行き先は地獄と決まっているよ。さっき連絡があってな。生きたまま地獄に送ってくれるそうだ」


「ほう?良かったじゃねぇかよ。ま、俺達を貶めた罪だな」


「なっ!?そんな………話せばオレの命を助けてくれるのではなかったのか!?や、約束が違うぞ!!」


 先公は食いかかるように私達を睨みつけている。


「なあ?そんな約束をしたか?」


「していないな。話さなかったら、俺達が交互で切り刻むと言っただけで、話せばコイツの命を助けるとは一言も言った覚えがないな」


「そうですね」


「確かに助けるとは一言も聖さん達は言っていませんでしたね」


 がぶり姉ぇ達も同意していた。


「なっ!?う、ウソだろう!?なんで、このオレが地獄に逝かなけばならないんだ!!オレはなにも犯罪や疚しいことをやっていないんだぞ!!」


 喚く先公。犯罪や疚しいことは俺達に対して十分に犯しているが、この先公は理解していない。


「お前さ?まだ、俺達の正体に気付かないのか?俺達の部下がこの天使達だぞ?天使達を従えている事が出来る存在は、ただひとつの存在しかないだろう?」


 サトルが言うと、先公が気付いたように大きく目を見開き。


「なっ!?そ、そんなバカな!?信じないぞ!!山瀬が神だなんてウソだ!!」


 と、口ではそう言っているが、身体全体は本能的に震えていた。


「その神である俺達を、テメェーら先公共や神々グループとかいう腐れ企業が絶対に勝てれない相手にケンカを売って来たんだ。それなりの代償だと思って生きたまま地獄に落ちろ!!」


 最後通告を言う。


「や、ヤダ!オレにはまだ小さな子供達や年老いた親が居るんだ!!その面倒をオレが見なければならないんだ!!な!頼む、今までの事は謝るから許してください。お願いします!!」


 先公は私達に向かって土下座をし許しを請うが。


「もう手遅れだな!」


「ああ、手遅れだ!」


「「俺達は地球では既に死んでいるからな。今更、土壇場で許しを請うっても既に遅いんだよ。地球での俺達の人生を滅茶苦茶した代償はテメェーら全員死んでもけして許さない!!テメェーは一足先に地獄で神に手を出した事を後悔しながら永久に苦しめ!!」」


「なっ!そんなのは嫌だ!たすk」


 先公が消えた。父さんが地獄に落とした。


「フン!所詮は因果応報だ!」

「地獄の業火にその身を焼かれて猛省しろ!」


 私達はそう吐き捨てた。


 ミカ姉ぇが、がぶり姉ぇに。


「それ程までに聖さん達は中学時代の教師達を恨んでいたのですね?」


「そうですよ。母親である私もあの教師達がした仕打ちを今でも許しませんよ」


「そうですね。私もガブリエルの立場なら教師達を即刻に斬り殺していたでしょうね」


「それが出来たらどんなにも良かったか」


 そう話していた。

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