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勇者召喚 11

 リョウタの話が終わり、メイン料理になる。


「この料理は俺が国王陛下に無理を言って、お前達の為に作った料理だ」


 俺がそう言うと同時に執事とメイドがメイン料理を持って来た。


「「あっ!オムライス」」


「そうだ!お前達との約束だからな。最初の料理はオムライスと」


「「うん!」」


 舞達が食べ始めた。他の皆も。


「(味は)どうだ?」


「うん。美味しいよ」


「ああ。漸く、兄貴の料理を食べられた」


「そうですね。サトルさんも頑張って料理を作り続けていたのですね?」


「ああ………ありがとう。嬉しいよ」


 3人に褒めてもらって嬉しい。


「前に食べたオムライスよりも旨く出来ている。お前もかなり練習をしたのだろうな」


「知らなかったわ。聖が料理をこんなにも上手に作れるなんて。私なんかよりも美味しいわ」


 姉貴とユカがそう言った。


「引き籠もりの時にがぶり姉ぇに教えてもらったんだ。がぶり姉ぇの料理の腕前はプロ以上だからな」


「そうだったのね?」


「そうだよ。お姉ちゃん達の料理は美味しいわよ」


「…………これから、毎日食べられるのだから」


 確かにそうだな。コイツらは、姉貴達と暮らすのだからな。

 そう思うと少し寂しくなるが、これは俺が決めた事だ。


 食事もすみ。


「さて、今後の勇者の予定だが」


 と、国王が言う。


「勇者の御披露目は数ヶ月後とする。その間に更夜を勇者にふさわしく成るために聖殿達や帝達に鍛え上げてもらう」


 そう話した。


「勇者の御披露目は今すぐかと思った」


「召喚をした事は王国民には発表してするが、勇者の御披露目はしばらく先になる。この王国に馴れた頃に他国の王侯貴族を招いて大々的に披露する予定だ。今日の所は勇者召喚は成功したと知らせる」


 国王はそう説明をした。なるほどな。他国の王侯貴族を招いて勇者を得たとアピールをして、この王国を攻める事を諦めさせる為か。


「その間に私達が更夜を鍛える。というよりも、勇者じゃなくても、やってもらうけどな」


「そうなのか?」


「ああ。ここに居る大半の人達は私達の朝練に参加している。舞達も確定だよ」


「えっ?お兄ぃもやっているの?」


「ああ。姉貴達と朝練をやっている。どんなに離れていても、姉貴の空間に入れて鍛えている」


「そうなんだ?」


「わたくしも参加していますよ」


「えっ?王女様も?」


 クレアの発言に舞達3人がビックリしている。まさか、王女様が参加しているとは思ってもいなかっただろうな。


「はい、わたくしも強くなりたいですからね。それに聖はもちろんの事、マリアもリクもとんでもない魔力量の持ち主ですから、わたくしも少しでも近付きたいのですよ」


 確かにな。魔力量に関しては、俺よりもマリア達の方が多い。俺も必死で魔力向上をしているが、短期ではそんなに増えないが、それでも2億を超えた。


「そうなんだ………じゃあ?私もやらないといけないの?」


 ユカが聴いてきた。まあ、流れ的に聴くのは当たり前だな。


「イヤ、舞達は強制だけど、ユカは無理にやらなくても良いよ。私達の朝練は結構ハードだし。ユカは魔力に目覚めたばかりだからさ。しばらくは魔力に馴れた方が良いわ。それに魔力の使い方を教えてくれる人達が沢山いるからさ」


「そうですね。沢山いますね」


 確かに、周りには学園の教師に天使、神も居る。これは学び放題だな。


「とにかくだ。勇者に関してはそういう予定だ。更夜にはしっかりと勇者をやってもらうが、まだ、未成年者だ。仮に今すぐに国同士の戦争が起きても派遣は絶対にしないとこの場で約束をしよう」


 国王はそう言った。ま、未成年者の更夜を戦場に派遣する場合は既に敗戦濃厚だと言っているものだな。


「分かりました」


 更夜が答えた。


 そして、俺たちは姉貴の寮部屋に居る。ユカやマリア達には申し訳ないが、ファルコンさん達の家に行ってもらった。

 ここで、俺たちの再会を祝う為にだ。

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