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勇者召喚 4

「ま、舞さん?それはいくら何でも………」


「そうですよ」


 ユカとクレアが舞を諌める。


「だって、お兄ぃにおっぱいは似合わないわよ!」


「それは男だったからですよ。今の聖は女性ですよ。同じ女性のわたくしでも聖の裸は惚れ惚れするくらいの素晴らしいプロモーションですよ」


「えっ?貴女は聖を知っているの?それに裸も見ているの?」


「はい。一緒にお風呂に入っていますからね。この日本語も聖に教えてくれましたよ。それに聖はわたくしの親友ですよ。それにしても、この写真は見たことはないわね。第2回はライブで観ましたが」


「うらやましい限りですね?私もライブで観たかったですが、王妃(お母)様がBlu-rayの64K版を送って来てくれましたよ。かなり、良い画像でした」


「そうでしたか?ああ、確かにそんな事を言っておりましたね?わたくしはその画像とやらを観たことはありませんが………」


 ま、この世界では画像映像の技術は無いからね。


「ならば、観ますか?」


 がぶり姉ぇはデッキを取り出した。おそらく、充電式だろうね。


「ぜひ」


 クレアの要望で何故か鑑賞会が始まった。私は呆れ、見ていた。


 そして、鑑賞会が終わった。


「これが画像ですか?不思議な体験ですね」


「そうですね。私も初めて視たときは驚きましたよ。小さな箱の中に人間が入っているなんてあり得ませんから」


「がぶり姉ぇは一体何十年前の人間だよ?」


 更夜がつっこむが、


「更夜さん?私は人間ではなく天使ですよ。神界には今まで人間の技術はありませんでしたよ。そういう技術を取り入れたのは私達が地球に来た時ですよ」


「えっ?そうなの?」


 コレはびっくりだわ。15年前までは、神界では人間の技術を取り入れていなかったんだ?


「そうですよ。だから、私は猛勉強をしていろんな資格を取ったのですよ」


「ああ。だから、あんなに資格を取っていたんだ?」


 舞と更夜が納得していた。


「そうですよ。おかげで、資格マニアになりましたがね」


 胸を張って威張るがぶり姉ぇだった。


「しかし、女性に成った聖は何の服を着ても似合っていますね?」


 ユカがそう言った。ま、それは私自身否定はしないが、でも、何故か恥ずかしくて、他の人達には言えないが。


「そうですね。だから、お母様が作った試作品の服を聖さんに着させては山瀬グループのファッションブランド部に売り込んでその服らが数多く採用されていますよ」


「そうだったのですか?というか、また、山瀬グループは新たな事業を立ち上げるのですか?一体どれだけ手を出しているのですか?」


 ユカが呆れて質問した。山瀬グループはいろんな事業に参入して全く事業に失敗したことが無い。参入すれば必ず成功者となっている。おそらく、父さん達が多額の資金を出資しているからだ。金の大神殿が実家だからね。


「さあ?やれるところまでやるのでしょうね?人間の幹部達も張り切っているようですし」


「そうですか?で、話は変わりますけど、あそこに居る人は全く聖の写真や映像に興味を示してはいないのですけど?」


「そう言えばそうね」


「確かにな」


 ユカと舞、更夜が不思議がって私を見ていた。


「おや?解りませんか?私が自分達の正体をベラベラと平気で喋ってもなにも言わず、そして、聖さんのファッションショー時の写真や画像映像にも興味を示さない。そして、ここの王女様の行動も一切注意も止めない」


「あっ!確かに、普通は私達に近づくのを止めるか注意する筈ですよね?というかガブリエルさんも普通に王女様かのじょに写真を渡していましたよね?そして、彼女も聖の事を知っていた………じゃあ、そこに居る人って?」


「ま、まさか?」


「あそこに居るのは……?」


 3人が震え出す。


 クレアが、


「創帝。一時帝の任務を解きます」


 そう言った。


「分かりました」


 私は仮面をを取りマント付きのローブを脱いだ。


「久しぶりだな?舞、更夜。この姿で直に会うのは、はじめましてだな?」


「お兄ぃ!?」


「兄貴!?」


『会いたかった!!』


 そう言って、2人は私に飛び付いた。その反動で倒れそうになるがなんとか踏ん張りこらえた。


「お前ら、勢いがありすぎだ!!」


「だ、だって!」

「会いたかった!」


 2人は私に抱き付いたまま泣いていた。


「お前たち悪かったな?死んでしまって………」


 私は抱き付いている2人の背中をポンポンと優しく叩いた。


「兄貴!!」


「お兄ぃのバカ!!なに勝手に死んじゃっているのよ!!」


 そう言って舞は大泣きをしていた。

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