去った後の話2~聖の兄弟達登場~
「………どう?やってくれる?」
「はい、王妃様のご命令であれば。それに、レイナ様の更なる成長と成れば、私はしばらくレイナ様から離れましょう」
「良かったわ」
ガブリエルが、
「王妃様、私は地球に帰らせて頂きます。もうそろそろ、2人が学校から帰って来る時間ですので」
「分かりました。2人を宜しくね」
「分かっております。では【転移】」
ガブリエルは帰っていった。
○●○
私、ガブリエルは王妃様に挨拶をしてから、地球の家に転移した。
自分の部屋に転移した私は、翼を仕舞い、髪の色を緑から金髪に変え、服装も一般の服装に変えた。
さて、お2人は聖さんの写真をみたらどのような反応を示すのか楽しみですね。
そう思いながら中途半端になっていた家事をやっていくと。
「「がぶり姉ぇ、ただいまー」」
2人が帰ってきた。
「お帰りなさい。舞さん、更夜さん」
双子の姉の舞さんは剣道をやっていて、全国の中学生でトップレベルの活発な女の子ですが、胸が凄く残念です。その為によく少年と間違われてしまいます。本人ももの凄く気にしてバストアップをしていますが、未だに効果がありません。私も舞さんのバストアップを助ける為にそういった料理を出しているのですが………。何故でしょうね?
趣味はゲームや剣道をやっている為に刀剣類を見るのが好きなようですね。
双子の弟の更夜さんは、3兄弟の中では一番身長が高く、硬式野球をやっています。中学生の中ではトップレベルで、よく野球の日本代表選手に選出されています。その為に女の子からモテますが、更夜さんはどうも女の子が苦手のようで、女の子に近寄られるとタジタジになるケースが多いですね。まあ、私や舞さんは平気ですが。
趣味はゲームや拳銃の写真を観ることのようですね。
「学校はどうでしたか?」
学校での今日の出来事を聞くが、
「どうもこうも無いわよ!!」
バン!!と鞄を叩きつけた。
あらあら、今日の舞さんは凄く荒れていますね?
「姉貴、落ち着けよ」
「あたしは、落ち着いているわよ!!ただムカついているだけ!!」
おやおや、なんか穏やかではありませんね?
「舞さん?一体学校で何があったのですか?」
「姉貴がさ、授業中に先生の間違えを指摘したら、『頭のいい子は黙って、授業が終わった後で言いに来るモノですよ』と言われたんだよ。それで姉貴が頭に来てさ」
「これじゃ、あたしがまるで馬鹿になるでしょう?全く冗談じゃないわよ!!」
私の質問を更夜さんが答えたのが正解ですね。しかし、今どきこんな教師がまだ居るのですか?呆れてモノも言えませんね。
「舞さん、いいですか?その教師のレベルに付き合う必要はありませんよ。今後は、間違っていても指摘はせずに無視をするのが一番良いんですよ。だから、舞さんがムカつく必要はありませんよ。さあ、着替えて来て下さい。夕食にしましょうか」
「分かった。今日の夕食は?」
「あなた達が好きなオムライスですよ」
「本当?やったー」
「直ぐ着替えてくる」
2人は走って自分達の部屋行く。
別に、急がなくても良いのに、ここらは、まだまだ子供ですね。私はくすりと笑い、夕食の準備に取りかかった。
~夕食~
「がぶり姉ぇのオムライスはいつもフワトロで美味しいわ」
「ああ、がぶり姉ぇのオムライスを食べたら、レストランのオムライスは食べられない」
「ありがとうございます。そう言ってくれると作った甲斐がありますよ」
夕食を食べ終わり。
「けど、今日は何かあったの?がぶり姉ぇ、いつも以上にご機嫌だわ」
「言われてみればそうだな?何かあったのか?」
「はい、今日は、懐かしい、友人と逢いましてね」
「そうなんだー?あたしはブルーだわ。あーあー、お兄ぃが生きていればなぁ~」
「姉貴………だけど、仮に兄貴が生きていても、兄貴は高校の寮暮らしだろう?」
「気分の問題よ!!このバカ更夜!!」
「なっ!?」
「まあまあ、お2人さん、落ち着いて下さいな」
2人がケンカになる前に止めた。そして、私は。
「私、その友人の写真を持っていましてね?見ますか?」
何枚かを手に取る。
「見る!」
更夜さんは食いつきが良いですね?




