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就任式 3

今話は話の都合上短めです。

 コンコンコン。


「聖殿、入りますよ」


 王妃様の声だ。


「どうぞ」


「失礼しますわね」


 王妃様の他にイスレイくんもやって来た。


「あらまあ!?聖殿、とても素敵ですわ」


「本当にお姉さんなの?すごいきれい」


 2人は私の姿を見て驚いていた。


「ありがとうございます。自分でもこの姿に驚いていますよ」


「そうですか。でも、スタイリスト(あなた)に依頼をして良かったですわ」


 王妃様はスタイリストを見て、とても満足している。


「ありがとうございます王妃様。わたくしもこんな素晴らしい御方にメイクを施しとても幸せ者でございます」


「でしょうね。聖殿は肌がとても綺麗ですから」


「はい!それもう申し分がなく。わたくしの中では1番の仕上がりでございます」


 と、王妃様とスタイリストが盛り上がっていた。


 ~本番2時間前~


 私は1人別室で待機をしていた。はっきり言って、この時間が1番緊張するわ。


 コンコンコン。と、ノックの音がした。


「聖?私達だけど、入っても良い?」


 ママの声だ。達という事は、関係者全員が居るのか?


「どうぞ」


「失礼するわね」


 ママを先頭に関係者全員が入って来た。(リョウタは宮殿を出入り禁止の為来られない。サトル以外の大道芸人達はいない)


「聖なの?」

「お姉ちゃん見違えたわ」

「はい」

「………聖、綺麗」

「姉貴がこんなにも……」


 皆、私の姿を見て絶句している。


「聖さん。素晴らしくて美しいですよ。まるで女神そのものですよ」


 と、ミカ姉ぇが私を褒め称えるが、


「うん、私は正真正銘の女神だけどね?」


「あっ!?そうでしたね」


「ミカ姉ぇはうっかりさんだな?」


 そう言うと、皆が笑った。私もこのやりとりで緊張状態が取れた。


「聖はとても美人だ。これが大人になったら更に美人になるのだろうな。もう想像がつかない」


 と、兄さんが言った。


 ボンッ。


「あ、ありがとう兄さん////」


 兄さんに改めて言われると、とても恥ずかしいわ。


 この光景を見た周りの皆は察してニヤニヤとしている。


「で?学園を一週間休んだんだ!失敗はしないのだろうな?失敗したら承知せんぞ!!」


「大丈夫ですよ。しっかりとやりますよ。先生」


「ならいい!」


「けどさ、今日からお姉ちゃんも貴族の仲間入りなのね」


「そうだね。けど、変わらないよ。今までと同じさ」


「だよね。お姉ちゃんはお姉ちゃんだもんね」


「はい!私だってお姉さまと同じですから」


「ウム、あるじも聖もこれで変わる事はない」


「そうだな。これで姉貴が変わるなら、既に変わっているな」


「そう言う事だよ。この王国の貴族に成ろうが私は変わらないよ」


「そうね。今日の就任式は来賓席で見守っているわ。立派にその務めを果たしてね」


「ありがとうママ。そして、皆もここに来てくれてありがとう。私、頑張るわ」


 皆は私に声をかけながら部屋を出て行った。皆が来てくれたおかげで気合いを入れて就任式の式典に臨めるわ。


 しばらく経ち。


 コンコンコン。ノックの音がして、ドア越しから、


「聖様、お時間です」


 と、メイドが声をかけた。


「分かりました」


 私は席を立ち、部屋から出て、メイドの案内で会場に向かって行った。いよいよ、就任式が始まるわ。

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