ようやくデートが出来るね 4
私達が宿屋に入ると。
「なんだとうーー!!このワシらを特別室に泊められないとはどういう事だ!!」
と、私達が入って来た早々に丸々と太った貴族らしき物体が大声を喚き散らしている。
親子なのか?3人共に同じ体型をしていた。
「ですから、何度も申し上げたように、当館の特別室は、国王陛下とそのご家族様達が使っていただく部屋となっておりますので、たとえ、どんな貴族様だろうとご使用は出来ませんと再三申し上げております」
従業員ははっきりと説明をしたが、丸々と太った3人は納得が出来てはいないようだった。
「はぁ?何を言うか!ワシはな!その国王陛下と次期当主様から直々に代理の領主を仰せつかったのだ!このワシはこの領おいては国王陛下と同等なのだぞ!判ったか!判ったなら、さっさと案内して、このワシらに特別室を使わせろ!!」
などと、変な戯言を言っているが、この丸々と太ったおっさんは私は知らないし、陛下もこんなおっさんを代理の領主として任命していないと思うが………?
とりあえず、それを無視した。もしかしたら、頭がいかれた思考がおかしいおっさんなのかもしれないからだ。別の受付カウンターに行き。
「予約した者ですが?」
そう言ってから、従業員に陛下が書いた紹介状を見せる。
「はい!承っております。少々お待ちになって下さい。只今、女将を呼んで来ますので」
従業員は女将を呼びに行った。
「お待たせ致しました。当宿の女将をしております。本日は当宿をご利用していただき誠にありがとうございます。どうぞこちらへ、あなた様方を特別室にご案内致します」
そう言ってくれた。陛下は私達の為に特別室を用意してくれたんだ。
内心驚いてしまった。まるで婚前旅行だわ。兄さんの顔を見ると、やはり、驚きを隠せないでいた。
「では、ご案内致します」
と、女将が言うが、
「待て!!その特別室はワシらが使う!みすぼらしい貧乏人が泊まる部屋ではないわ!!オイ!女将!その貧乏人よりもワシらをそこへ案内しろ!!」
と、おデブその1が言うと。
「そうザマス。さ、こんな貧乏人ではなく、この高貴なわたくし達を案内するでザマス」
続いておデブその2がほざくが、このおデブその2の身なりは太い五本指に全て指輪をはめている。そして、ジャラジャラと何本のネックレスを首から意味なくぶら下げているがおそらく後ろは首の肉に全て埋もれているだろうね。おまけに化粧が分厚い。
そして、ニキビだらけのおデブその3が、
「そうだ、そうだ!!案内しろ!!」
と言っている。
「ここは、言葉が通じない動物達が来る場所ではありませんので、どうぞお引き取りを。この方々は、国王陛下の御意向により特別室の使用の許可を得ておりますお客様です。もし、あなた方もご使用になられたいのならば、直接、国王陛下にお会いになって、この国王陛下の自筆の紹介状と当宿にご連絡をお願いしてもらって下さい」
と、女将は陛下が書いた紹介状を見せながら言い放った。ようするにお前達のような輩はこの宿には宿泊をさせない。と女将は言っている。
「フン!こんなモノは偽物だ!オイ!よくもこのワシに偽物を見せつけてくれたものだ。さすが、貧乏人の考えは浅はかだな!」
ガッハッハッハ!とバカ笑いをする。
「そうザマス。このわたくし達高貴な貴族階級を騙すなんて、なんと罪深い貧乏人でザマショ」
「そうだ、そうだ!!ねえ?パパぁ?こんな貧乏人はパパの権限で処刑しちゃいなよぉー!!」
「そうだな。オイ!貧乏人共!領主代理であるこのワシに狂言をするとは言語道断だ!よって貴様らを処刑に処す!」
そう言うと、「パパ格好いい」「さすがザマス」と、2人のおデブがはやし立てる。
『……………』
この光景に私達を含めこの場に居た人達全員が呆れ顔になっていた。
コイツら本物のバカなのか?
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