再会5
「聖よ俺からの提案だ」
「なに?」
「このまま神に成る気はないか?本当は、お前が死んだ後に俺達が魂を回収して、神にするつもりだったが、レイナに先を越された。しかも、俺達にも判らなかった結界を張ってな。だが、お前は理由はともかく神界に帰って来た」
「悪いが断るよ。今の俺にはその世界で新しい家族が出来たんだよ。その家族も俺の事を知った上で娘として迎え入れてくれた。だから、突然、消え去る事は出来ないし、今度は人生を全うしたいんだ。どっちみち、俺達が死んだら神にするんだろ?」
「イヤ、お前達が二十歳に成ったら全て明かして、神にするつもりだった」
「勝手だな?俺はともかく、あいつらはに将来にしっかりとした夢を持っていた。俺はあいつらの夢をサポートをしたかった………もしも、その時は、場合に寄っては反対しているかもな?子供は親の言いなりではないし、自分の意思も意見もある。俺達が神に成らないと言った場合はどうしたんだ?強制的にさせるのか?」
「そうだ」
「これこそ傲慢な考えだな?良く主神をやってられるな?神は善ではなかったのか?」
「神には善悪無い全てに置いて平等だ。それにな?何故、神である俺達がお前を見殺しにしたと思う?」
「あっ?急に話を変え」 「俺達がわが子を何故見殺しにした。それはな、手が出せないからだ」
「なに?」
突然の父さんからの告白で、俺は動揺する。
「俺達、神はな、ただ、黙って、状況を神界で視ているしかないんだよ!!手が出せたらお前を見殺しなんかさせない!!俺か母さんがお前を助けているぞ!!聖!!お前こそ判っていない!!お前が死んで俺達がどれだけ辛かったのか!!お前が死んだ後、俺達やガブリエルが必死となって、お前の魂をどれだけ捜したのかをだ!!俺達はな!!お前達が常に心配なんだ。だがな、俺は主神・神聖王だ!!お前達の事ばかりを構ってはいられない。俺は全ての世界を安定をさせないといけない存在なんだよ!!」
「…………」
言葉が出なかった。俺は全て自分都合で言っていたから………。やはり親は親だ…………。
「神聖王様のお気持ちは分かりますが、聖さんのお気持ちも分かってあげて下さい。聖さんはついさっきまで、自分自身が神様だった事も、自分の父親が主神・神聖王様だった事も知らなかったのですよ?それに聖さんは私達の事情も全く知らなかったのです」
がぶり姉ぇがフォローをしてくれた。しかし、がぶり姉ぇも俺の魂を捜していたんだな………。
「ああ、そうだったな………すまない。ガラにもなく感情的になってしまった。だがな、覚えておけ、常に俺達はお前達を心配しているという事をな。…………お前の体の異常は取り除いておいた。後は、お前の好きなように生きろ。それもお前の人生だ………後な、もう二度と神界に来るな!」
「どうしてだ?」
「天使達が生身のお前を見て怯えていただろう?昔、生身の人間が来てな。神界の秘宝を盗んだが、俺が殺した。しかしな、神界に住んでいる天使達が生身の人間を恐れるようになったのはその人間が秘宝を盗む前に天使達を襲って魔力を吸収したからだ。だから、神界に来た生身の人間は天使達の魔力を吸収出来ると思って今でも恐れているんだよ」
「なるほどな?だから、分かった時点であんなに過剰に怯えていたんだな?」
「そういう事だ。だから、生きている内はもう二度と来るんではないぞ?」
「生きているウチは神界を追放か?」
「そうだ。だが、まだいるうちに母さんにも会ってやれ。ガブリエル案内をしてやれ」
「分かりました」




