転生した私。そして、出会い3
~マリアの視点~
私、マリアは、ギルドの依頼を受けて、王都の近くの森に生えている薬草を採りに入った。
ここの森は王都に近いせいもあって、モンスターや魔物が少ない。ここの森は言わばギルド員初級者。Eランクの御用達の場所だ。
かく言う私もギルドに入ったばかりだから、ランクもEランクで、本当はまだ年齢と学年の関係でギルドのクエストは受けてはダメな立場だったけど、ギルドマスターに頼みこんで、薬草採りだけ、許可して貰った。
クエスト自体は直ぐに終わった。適正の量以上の薬草を採り終えた。依頼内容は薬草、10束だったから比較的に楽な方。薬草のクエストはあまりお金にはならないけど、これも大事なギルドの仕事だ。
その帰り道に例の5人組の盗賊に出くわしてしまった。『運が悪かった』としか言いようがなかった。けど、そんな事を言っている場合ではなく、急いで逃げたけど、私の足と大人の男の足では速さが違う。直ぐに追い詰められて、私は悲鳴を上げた。誰でも良いから助けてと思った。けど、私の前に現れたのは、私よりも美人な女性だったが、服装が変だった、見たこともない服装で、私を助けてにやって来たけど、正直、期待はしていなかった。私以上に戦いとは無縁に思えたから。
私達はこの盗賊達に捕まって、闇市で奴隷として売られる運命しかイメージしか出てこなかった。だけど、結果は違っていた。なんと、その女性はあっという間に盗賊達を倒してしまった。私は驚き共に開いた口が塞がらなかった。パパが良く言っていたわ。『人は見た目によらず』と、本当にこういう事だと思った。
話を聞くと旅の途中で王都に行くという。
うん、旅の途中は絶対ウソだね。なんか凄く動揺していたモノ、けど、王都に行くのは本当のようね?そして、捕まえた盗賊達を役人に引き渡せば、お金が貰えると話した時は喜んでいたわ。余程お金に困っているみたい。
ならば、ウチのギルドに来て欲しいわ。この女性はとんでもない人材だわ。ここで誘わないとウチにとっても損をすると、私は直感で思った。
ギルドに誘ったら、行くとの返事を聞た途端に、私は無意識の内に彼女の手を引っ張っていた。
コレは失敗したわ。
私は彼女に謝り、王都のギルドに案内をするが、彼女は辺り周辺を警戒してくれた。頼もしく、そして、私のお姉ちゃんに成って欲しいなと思ってしまった。彼女はおそらく成人の女性でしょうね?
良いなぁ。私もこういう大人になりたいわ。私は同じ年の女の子よりも身長が低く、年下に見られがちで、髪の毛の色も市井には珍しいワインレッドで結構な癖っ毛。彼女のようにストレートヘアーが良かったわ。
私は中等部を卒業して今度高等部に入るのだけど、彼女のような立派な淑女になりたいわね。
この時、マリアと聖はお互いの歳を知りませんが、次回で分かります。
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