立ち会いと………… 12
~夢の中~
「あれ?ここはどこだろう?」
私は真っ白な空間に立っていた。
「ここは貴女の夢よ」
母さんが現れた。
「えっ?母……さん?何故?」
私は理解が出来なかった。
「神ですからね。貴女の夢の中に入れるのよ。それよりも、何故、捕まった時に直ぐに私達を呼ばなかったのよ!そうすれば、もっと簡単に解決していたでしょう!!観ててハラハラしたわよ」
「本当ですよ。私やミカエル達も直ぐに聖さんの元に行きたかったのですからね!!」
がぶり姉ぇも現れた。
「あっ!がぶり姉ぇ!久しぶりだ。元気にしていた?」
「元気にしていた?では、ありませんよ!」
「そうよ!どうして、呼ばなかったのかを答えなさい!」
がぶり姉ぇと母さんに怒られた。
「ごめんなさい。それは最後の手段にしたかったのよ………」
「最後の手段ね?あの老人が来なかったらの事を言っているの?」
「そうだよ。でも、絶対に来ると確信はあったよ」
「まあ、実際に来たわね?」
「ええ、そして、大司教と部下2人に催眠術と幻覚を掛けたわ。そして、大司教に私達の拘束を解いてから、部下2人を拘束させる。そして、大司教と会話をしたわ。まさか、蹴りまで飛び出して部下を殺すとはね?」
あの時、唾を吐き出したのは、殴られた部下だ。そうさせるように操ったが、それで怒って、その部下に蹴りを入れた。
私達の後ろで見ていた女性調査員が悲鳴をあげそうになったが、なんとか自力で踏み止まった。
その後は、大司教達に捕らわれている他の調査員達や兵士達を全て助けて、教会幹部達を捕縛し、牢に拘束した。
それを母さんとがぶり姉ぇに話した。
「そうね。上手くいったわね。でも、私から罰を受けなさい!」
「ちょ、ちょっと止めてよ!」
母さんは何をするのか分からない。私は後退りをする。
「問答無用よ!」
母さんは私を抱きしめた。そして、
「聖!私達に心配かけさせないで!貴女がまた死ぬ所は視たくないのよ!ピンチなら、迷わず私達を呼んで!後は私達が上手くやって置くから!」
母さんは涙声で言った。おそらく、泣いている…………。がぶり姉ぇが後ろから抱きしめる。
「私も同じ気持ちですよ。私も貴女の母親ですから、聖さんの姿は視られるものではありませんでしたよ」
がぶり姉ぇも涙声だった。
「2人共、ごめんなさい」
私は愛されているんだなと、改めて思った。
「聖様のご家族ですか?貴女様は本当愛されていますね」
別の方向から声がした。私達がそちらに振り向くと、父さんとセシルさんがいた。
「父さんにセシル……さん?何故、セシルさんがここに?」
ここは私の夢の中と母さんが言ったが?
「聖、お前に最後の詫びを入れたいと言ってな、連れてきた」
「最後の詫び?どういう事」
「はい、私はこのまま、死にますので、聖様に最後の詫びと挨拶をしたいと神聖王様に願い出たのです」
「ああ、なるほど。やっぱり教会幹部共は生きたまま地獄逝きにさせたのね?そして、セシルさん?本当に良いの?私は貴女には生きて欲しかったのよ?」
これは本音だ。
「あんな雁字搦めに拘束をしておいてですか?」
呆れたように言った。
「父さんが絶対に来ると思ってね。結果、そうなったでしょう?で?貴女は拘束中に1人反省会をしたでしょう?」
「うっ!?よ、良くご存知で…………」
「その位分かるよ」
「そうですか?でも………私の意志は変わりませんよ。ごめんなさい!私は貴女様に大怪我をさせてしまいました。私は生きる資格はないです。私はこれから地獄に逝きますよ。これが私が出来る唯一の償いですから」
セシルさんの意志は固かった。
「貴女はバカで不器用な女だわ。ウソでも生きたいと言えば良いものをさ」
「アハハハッ。でも、神様にウソは通じないでしょう?」
「まあね。通じないわね」
「短い間でしたが、聖様と一緒にいられて良かったですよ。地獄に逝ったら、他の人達に自慢しますよ。私は神様に食事を作ってもらい、一緒に話し一緒に仕事もしたとね」
セシルさんは笑顔でそう言った。
「セシルさん………」
私はその逆。
「聖様、そんな顔をしないで下さい。貴女様には笑顔が似合いますよ。神聖王様、ありがとうございました。お願いします」
「分かった」
「では、聖様、お元気で、さようなら」
セシルさんは、お辞儀をして、笑顔で消えた。父さんの手によって地獄に送られた。
「セシルさん…………」
私の目から大量の涙が溢れ出ていた。
補足説明:作者にとって最後の手段は、ボツの作戦です。理由は物語として非常に詰まらないからです。
次話は来週の月曜日に更新します。
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