デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 22
「て言うか、お姉ちゃんが幻扱いになっているわ」
「ふざけていますね!」
「ああ!」
「呆れて物も言えないぞ!そんなにコイツを否定したいのか?」
「というよりは、自身が一番だと気が済まない性格だわね?」
「そうだな。それに全帝の魔力量が落ちているしな」
と、皆が全帝に対して怒りが大爆発をしていた。
ダンさんが、
「あの?全帝という者はそんなに弱いのですか?」
と、聞いてきた。
「全帝という役職は、全ギルド員の憧れで頂点なような存在なのよ。優れた魔力量と才能を兼ね備えたね。今の全帝が就任した当時は、誰よりも高い魔力量を持ち、才能もあったわ。でもね、最近の全帝は、魔力量が低下していて、クエストも行かない。その才能も陰りが見え始めているのよ」
ママはため息を吐きながら言った。
「そうなのですか?その全帝の最大魔力量はどの位だったのですか?」
更にダンさんが聞いてきた。
「その当時、全帝に就任した3年前は、2億8000万はあったわね」
「ああ!そうだったな。だが、今は、2億3000万が精々だろうな」
「まあ、その位ね?」
ママとパパが答えた。
「そんなにも下がっているのですか?」
魔力がそんなに無いダンさん達にとっては、ピーンと来ないようだ。
「たったの3年で5000万も落ちているのかよ?確か、5000万は最上級魔法攻撃1発分だよな?」
サトルは、ダンさん達に分かるようにそう質問した。
「ああ!そうだ。一般では、最上級魔法攻撃1発分に相当するな」
その質問をパパが答えた。リョウタが、
「確か、以前、マスターの最大魔力量が3億位あって、今現在では2億位だと言っていましたよね?それって、凄い事なんでしょう?」
そう質問した。リョウタもダンさん達同様だ。魔力の事や魔法の事があまり分からない。
「そうね。魔力量も年を取れば、ある年齢を境に段々と下がってくるわ。けどね、私達の年でも体を鍛えれば、魔力の低下を食い止める事が出来るのよ。緩やかに下がって行くのよ。もしかすると、上がる可能性もあるかもね」
リョウタの質問にママが答えた。
「しかしな。トレーニングをしていなければ、魔力量も急激に落ちていくのは当たり前だ。今の全帝がそうだ。いくら、多くの魔力量を保有しているからと言ってもな、やはり、トレーニングをしていなければ宝の持ち腐れなんだよ」
先生が憤っていた。
「た、確かにそうですね。私も仕事の合間を縫って、トレーニングを積んでいますし」
「それが普通だ!風帝!それに私達は、少しでも長く現役を続けたいんだよ。特に私の時帝は特殊魔法だ。後継者は今の所は聖しか居ないからな」
先生は私を見た。
「えっ?時帝の後継者?だって、創帝ではないの?創帝もかなりの特殊魔法の筈なのに?」
セシルさんが驚いていた。
「コイツは、全ての魔法が使えるんだよ。しかも、時間魔法も私よりも上だ」
「で、では?次の全帝?」
「イヤ、私は全帝には成らないよ。私は火の貴族に成る予定だから、全帝の役職は出来ないんだよ」
「火の貴族!?では、6大貴族の一員に!?」
「まあね。でも、今後は、闇を排除しての5大貴族と成るよ」
「そうだったのですか?」
「ま、まだ、一般の人達には知られていない情報だよ」
「そうなのですね?あっ!私、結構長居をしてしまいましたね。これで失礼します」
「そうね」
「じゃ、明日に」
「はい。それでは」
セシルさんは帰って行った。
「では我々も帰るか」
「団長、話があるんだよ。俺は今回の事件で、実力不足がはっきりと分かった。だから、姉貴達と修行をやりたいんだ!」
「パパ、お願い。ヤジリの修行を許可して」
サトルとメアリーはダンさんに頭を下げた。
「しかしな………俺達は元々旅の大道芸人だ。この王都に止まっているのは陛下からのお達しがあっての事だ。しかし、もうそろそろ移動を考えている。あっちこっちと王都中を回って芸を見せているが、客の入りが少なくなっているからな」
「じゃあ、ダメなのか?」
「ああ!ヤジリがここに残ると言うなら話は別だがな?」
「イヤ、俺大道芸を続ける。残念だけど、姉貴達との修行は諦めるよ」
とサトルが言ったが、
「なぁ?サトル?お前達は私の空間を利用していないのか?」
「イヤ、しているが?特に風呂に入る時に」
「だろう?それで、何故気づかないんだ?」
「何を……あっ!?姉貴の空間は何処からでも入れるのだったな?」
「そうだ。たとえ、この世界の裏側に居ても関係なく空間に入れるぞ。気付よな!」
「なら、姉貴がそう言えよ!」
「それでも、ダンさんの許可取りは必要だろう?短い時間と言ってもな?」
「それもそうだが…………」
なんだかんだで、ダンさんの許可が降りた。サトルは明日から早速朝練に参加するようだ。
サトルが参加する事で、兄さんが喜んだ。今まで男は兄さん1人きりだったからね。ある意味はハーレムだったけどね。
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