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デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 19

「しかし、昨日の今日で無茶をする」


 陛下は、ジジィ共を一瞥してそう言った。


「まあ、目を付けられた上に、ギルド全体にケンカを売られましてね。それにミカ姉ぇ達も相当怒っていましたので」


「なるほど…………」


「でも、助かりましたよ。陛下が来てくれて、私の権限があってもジジィ共は言う事を聞かないし、強制的に縛り上げて陛下に突き出す算段しかありませんでしたので」


「そうだな。リクもまだ一般では非公認だからな」


「たとえ、公認だとしても、ジジィ共は聞く耳を持ちませんよ?」


「そうかもしれんな………」


 陛下はジジィ共の性格を知っている。


「えっ?非公認?公認って?陛下、それは一体どういう事ですか?」


「ん?ああ、リクは余の娘だ」


「えっ?ええっー!!陛下にお子様が?隠し子でしょうか?」


「イヤ、養子だ。だからこそ、まだ、一般王国民には公表していない」


「よ、養子ですか………まあ、確かに陛下とは、お顔立ちが似てはいませんね」


「それでも、リクはここ王女には変わらないよ」


「あっ!?」


「そう言うことだな。さて、聖殿。明日の朝からここの現場検証を行う。そこで聖殿も当事者として立ち会ってもらいたい」


「分かりました」


「陛下、私も現場検証の立ち会いを宜しいでしょうか?私は風帝ですが、ここのシスターでもあります。教会関係者として、立ち会いたのです」


 風帝が懇願した。


「良いだろう」


「ありがとうございます」


 頭を下げた。


 しばらくして、本山は立ち入り禁止になり明日の朝から立ち入り調査を行う事となった。


 私達は陛下と別れたが、風帝は何故か、私達について行くと言った。その理由を聞くと、『教会関係者して、謝罪をしたい』と言う。私達はそれを固辞した。コレは風帝個人が謝って済む話ではないからだ。


 しかし、風帝は頑として譲らなかった。どうしても、謝罪をしたいと。


 仕方ないから、風帝もギルドに連れて帰った。外はすっかり夜になっていた。


「ただいまー」


「お帰りなさい。って?ふ、風帝!?な、何故貴女が?」


 風帝が私達と一緒に来たため、ママとパパが驚いていた。


「はい、教会関係者して謝罪をと」


「私達はいらないと断ったのだけどね。聞かなくてね………」


「なるほどね。確かに貴女からの謝罪は不要よ。謝罪をするのは教会幹部以上の人達よ。で、どうなったの?」


 ママ達にコトの顛末を話した。


「教皇が魔族………」


「この宗教はもう終わっているな?」


「確かにな。信者達が哀れだ」


「私もそう思うわ。だって、教会自体が信じられないもの。私、教会の信者を辞めようかな。もちろん、神聖王様の信仰は続けるけどね」


「…………しかし、昨日、その教皇が魔族だったとは、私を含めて誰も気付かなかった?魔族の特有の魔力に?」


「そうなのよね。誰一人として気付かなかったわね」


 ママもエルフの言った事に頷いた。


「昨日の教皇は魔力自体何も感じなかったし、逆に護衛のキレた神父に目がいっていたわ」


「妾達も確かに不審な魔力を感じなかったのう」


「そうですね」


「感じていたら、直ぐに行きましたよ」


「そうじゃな。妾達は悪魔や魔族を見過ごす訳にはいかぬからのう」


「はい」


「………なのに、誰一人と感じなかった?本当にソイツは魔族だったのか?」


「魔族に間違いはありませんよ」


「ウム、あやつは、確かに魔族じゃった」


「………そうか、私は、実物を見ていないから疑った」


「確かにのう。実物を見ていないと、妾達の話だけでは、そやつが本当に魔族だったのかと思うてしまうのう」


「ま、教皇は人間でいる時が長かったから、魔族の魔力を抑えた生活をしていたのでしょう?ただの憶測しか過ぎないけど」


 と、私は言った。ただ、一つ大きな疑問が残るが。

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