デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 14
「ぞろぞろと来ましたね」
ミカ姉ぇが言うように、20人ぐらいの男女がやってきた。もちろん、昨日あったキレた男やリーダーが居た。そのリーダーが。
「風帝殿!あなたは侵入者と戦っていなかったのか!」
「当たり前ですよ!この人達の話を聞けば貴方達は今の教皇と結託して、教会を隠れ蓑に使い、悪巧みをしているようですね!神聖王様にお仕えするシスターとして許しません!」
風帝はバスターズ達に向けて構えたが、私達にしたら、風帝には去って欲しかった。
「貴様!親愛なる教皇様に向かってなんという口の利き方だ!俺が始末してやるぜ!」
キレた男がまたキレて、2億近い魔力を放出した。
「くっ!?な、なんという魔力よ!この私よりも強いわ…………」
「クッカッカッカッ!その程度で驚くのは早いぜ!リーダー!もう封印を解いても良いだろう?どうせ、コイツらは皆殺しにするのだからな!」
「そうだな!全員!封印を解くのを許可する!」
リーダーが言うと、キレた男は、待っていましたとばかりに生き生きと上着を脱ぎ捨てて、上半身に巻かれていた鎖を引きちぎった。キレた男の魔力量が格段に増大した。約5億前後と言ったところか。
そして、敵全員の魔力量がだいたいその位で、一番高い奴が6億に届く程度だった。
この光景を見た風帝は。
「なっ!?な、なんという魔力量……………あ、あなた達は一体何なんですか?」
あまりにも想定外の事で風帝の体全体が震えていた。
風帝の態度に気をよくしたキレた男は。
「クッカッカッカッ!冥土の土産に聴いておけ!我々バスターズはなぁ、親愛なる教皇様に人体改造をしていただき、このような人智を超える膨大な魔力量を出せるようになったのだ。そして、この世界に俺達を倒せる人間達などいないのだ!!」
馬鹿笑いをしながら自慢げに話す。
「その程度の魔力量でなに威張っているの?あんたバカでしょう」
と、マリアが言った。
「なんだとう!この小娘が!」
キレた男はマリアに向けて殺気を飛ばすが、マリアには効かない。それどころか、
「その小娘である私の魔力量を見せてあげるわ!」
マリアが魔力を解放した。
マリアの今の魔力量は約12億だ。修行次第ではまだまだ上がる。
『なっ!?』
今度はバスターズが驚く番だった。
「お、俺達の倍以上の魔力量だとう?」
「ば、馬鹿な………それも我々のように封印もしていなく………」
マリアの魔力にバスターズ達がたじろいでいる。
「し、信じられないわ………私達人間がこんなにも魔力量を放出が出来るなんて………」
風帝も更に驚いていたが、マリアがトドメを刺す。
「私の魔力量なんてまだまだよ。もっと凄いのは、お姉ちゃん達だからね!!」
「その通り!」
私達5人も魔力を解放するが、20億程度にとどめておいた。
『ッ!?』
「ば、バカな………我々バスターズよりも遙な魔力量を………」
バスターズ達の体全体が震えている。本能から勝ち目が無いと悟っているようだ。
「お前らは、端っから私達に勝ち目が無いんだよ!」
「ッ!?(よ、良かったわ。私は創帝達に闘いを挑まないで、これで闘っていたら戦意喪失どころか、帝を辞めて、田舎町の教会でひっそりと暮らすハメになっていたわ。それにしても、陛下はこの人達をご存知なのかしら?あの御方にも言わなければ………)」
「っざけんな!!ただ俺達よりも魔力量が多いだけだろうが!戦いの経験はどれだけ人間を殺しているかだ!!死ねぇぇぇぇーーーーーー!!!!!!!」
キレた男が突進し、殴りかかる。
が。
【ドンッッッッッ!!!!!!!!】
大砲の砲弾に似た音が辺り一帯に鳴り響いた。
「がっ!?」
「昨日言ったろ?お前では俺には勝てないとな?」
カウンターでキレた男の土手っ腹を撃ち抜いた。
拳を引き抜くと。
「…………ッ!?」
何かを言い出そうにして足から崩れ落ち体全体をピクピクとしていた。
この光景を見たバスターズ達が唖然としていた。こんなにあっさりと勝敗が付き、そして、全く勝負さえならない事を。
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