デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 12
ペテン師が去った後、ママは、パパと兄さんを呼んで、コトの経緯を説明し、こう言った。
「さて、教会は私達にケンカを売ってきたわ」
「もちろん、叩き潰すさ」
「うん!」
「「「はい!」」」
「当たり前じゃ!」
私が答え、ミカ姉ぇ達5人も返事をした。
「そうだわね。叩き潰した方が良いわね」
「私もそう思うわ。あんなのが、教会のトップだなんて嫌だわ。まともに教会でお祈りが出来ないわ」
メアリーがそう言った。
「そうよね」
「ま、祈りは、どこに居ても届くよ。ようは、その気持ちだよ。と、父さんが言っていたよ」
「そうなの?」
「ああ、嫌々、教会で祈るよりも、どんな場所でも真剣に祈った方が、ささやかな加護が得られるとも言っていたよ」
「ささやかな加護を?」
「ま、神のお礼だね」
「そうなのね。じゃあ、神聖王様の為に真剣に祈っていれば、教会以外のどこでも良いのね?」
「ああ、構わないよ。結局は、教会は、人間が造ったものだからね。神は神界に居る。だから、どこでも自由に祈れば良いのさ」
「分かったわ」
そして、本格的に教皇一派を潰す会議をする。
「ケンカを売られたんじゃ、早いうちに叩き潰した方が良いのう」
「では、今から行きますか?あんなゴミを生かしてもロクな事はありませんから」
私達きっての武闘派の2人は、即殲滅を唱えた。
「私もヒルドやミカエルお姉さまの意見に賛成ですね。敵は、私達よりも弱いとは言え、一般人にとっては驚異ですから、今のうちに潰す方が良いですよ」
「だよね。私も今から行って潰した方が良いわ。だってさ、お姉ちゃんとのせっかくのデートを不意にしたからね!許せないわ!」
リクとマリアも賛成に回った。当然と言えば当然だな。
後の人達も賛成だ。
「聖は?」
「もちろん、みんなの意見に賛成さ。それに叩き潰すのだったら、早い方が良いわ。既に教皇のヤツらは動き出しているし、教皇の犠牲者が出ない内に今すぐに叩き潰す!」
「そうよね。ならば、聖、マリア、リク、ミカエルさん、ヒルドさん、ルエルさんの6人で、教皇を潰して来てくれる。私達は、ここに残るわ」
「………私、居残り?」
「俺もか?」
エルフとサトルが不満をもらした。
「そうよ。敵が万が一、ここに来るとも限らないしね。いろんな想定をしておいた方が良いわ。それに3人の神父達もいるからね」
「そうだね」
ママの言うことも一理ある。あのペテン師の偽弁護士がやってきたように、3人の神父達には、何かしらの魔力信号が埋め込められていると考えた方が無難だ。
「そうだな」
「………分かった」
サトルとエルフも納得したようだ。
私達6人は、教皇が居る本山へ向かった。
ブックマークや下にある★★★★★の評価やいいねの応援をお願いします。
していただければ作者は泣いて喜びます。




