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再会2

 天から天使達が降りてくる。


 1体は雷を纏い、もう1体は炎を纏っていた。


「ラファエル、ウリエル!?どうして、貴方達が?」


「あっ?神聖王様のご命令だ!コイツを連れて行くんだよ!!」


 赤い髪の毛で筋肉質の天使ラファエルが言う。


「そう言う事、このお姉さんを連れてこいだってさ。という事で、行こうか?」


 そして、黒みがかかった蒼い髪の毛で眼鏡をかけた少年風の天使ウリエルも言った。


「待ちなさい!どうして、聖さんが神聖王様に呼ばれいるのですか?」


 ミカエルさんが止めに入った。


「しらねぇーよ!ただ、連れてこいと言われてただけだ!」


「そうだよ。ミカエル?神聖王様のご命令は絶対。逆らえば僕達だって危ないよ?解っているでしょう?」


「しかし…………」


 最高ランクの熾天使(セラフィム)の3体が言い争いをしている。


「ねぇ?その神聖王様?って誰なの?」


「ああっ!?神聖王様も知らんのかよ!!」


「知らんから聞いている!知っていたら聞かん!全く口が悪い天使だ!ミカエルさんみたいにお淑やかに喋れないのか?」


「お前もな!お前も美人な癖に口が悪いぜ!」


「俺は男だったんだよ!レイナのせいで女になったんだよ!」


 事情を説明する。


「はあ?そんな事でわざわざここまで来たのかよ?」


「あ゛あ゛っ?そんな事だ?なら、ラファエル!あんたは俺の体を治せるのか!!なら、さっさと治せよ!治ったら、去ってやるからよ!」


「ぐっ!?じ、時間があるなら………」


「ねぇよ!俺もさっさと帰りたいんだよ!オイ!どうなんだよ!」


 俺はラファエルを責め立てるが、他の処から。


「ここまでにして下さいな?聖坊っちゃん?」


「それを言うな!がぶり姉ぇ!!って?はぁ?が、がぶり姉ぇ!?」


 声のした方を見ると、緑の髪をしたがぶり姉ぇが立っていた。


「がぶり姉ぇー!!会いたかった!!」


 俺はすぐさま駆け寄り、がぶり姉ぇに抱き付いて泣いた。


「ヨシヨシ。聖坊っちゃん、頑張りましたね?」


「がぶり姉ぇー!オレ、オレ」


 人目をはばからずにワンワンと泣き出す。


「「「ガブリエル!?」」」


 驚く3人。


「ガブリエル?貴女がどうして()()に?」


「私もご命令を受けたのですよ。この2人では無理だから、顔見知りの私を行けば素直に付いて来ますからね?それに、女性になりましたから()()()()()()?」


 クスクスと笑っていた。


「オイ!ガブリエル!オレ達は去っても良いのか?」


「ええ、良いですよ。私が連れて行きますので」


「分かった!ウリエル行くぞ!」


「分かった。じゃあねー」


 2体の天使は飛び去っていった。


「ガブリエル?貴女は特例で、()にいる筈ですが?」


 特例?


「そうですよ。でも、連絡がありましてね。来た次第です。こうして、聖坊っちゃんと会うことが出来ましたのでね?」


 となると?


「なるほど?聖さんはガブリエルと知り合いだったのですね?ハァー。レイナ様は大変な事をやってしまったようですね?神聖王様のご命令も分かりましたよ………」


 うん、俺は、俺達は人間ではないか…………ハァー。どうしよう?知りたくなかったな~?…………マリア………ごめん。もう貴女の所に帰れないかも………。


 がぶり姉ぇとの再会で、とんでもない事が発覚してしまった。

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