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デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 3

「はい、なんでしようか?」


 訊ねてきた店員に私が答えた。


「これはどうやって作ったのですか?その製法を教えて欲しいと店長が言っていまして」


「はぁ?教えて欲しいなら、何故、店長自ら来ないの?ここの店長はそんなに忙しいの?」


 上から目線でもなんでもない。本当に教えて欲しいなら、自分自身が来るのが筋というものだ。


「ッ!?そ、そうですね。申し訳ございませんでした。直ちに店長を呼んできます」


 店員は慌てて、店長を呼びに行った。

 しばらく待つと、先程の店員とおそらく店長がやって来た。


「先程は大変申し訳ございませんでした。わたくしはここの店のオーナー兼店長をしております」


 そう言って、女性が深々と頭を下げた。


「うん、それで?」


「はい、先程、お客様が作っていたスイーツをわたくし共にお教え願いませんでしょうか?」


 また、深々と頭を下げた。


「そうなの?でも、私が教えれば、料金が発生するわよ?それでも良い?」


「えっ?料金?貴女はプロの方ですか?」


「そうだよ。プロの私に教えを請うと私がそのレシピを売ったという事になって料金が発生するよ」


「でも、最初に作っていたのはこちらのお客様ですよね?」


「ああ、だが、姉貴も1から作れるぞ」


「貴方もプロの方なのですか?」


「俺はプロではないな。素人だ」


「そうなのですか………?」


「だが、私と同等な料理は作れるよ」


「そうなのですか?ならば、貴方にお教えを願いたいです。その対価として、お客様の代金は頂きません」


 そう言って来た。


 まあ、素人の対価としては良い方か?


「ヤジリ、受けなさいよ。受けたらタダになるのでしょう?良いじゃない」


 メアリーがそう言った。


「………分かったよ」


 サトルは席を立った。店長と店員は『宜しくお願いします』と言って頭を下げた。


 サトル達が厨房に行っている間にメアリーから今のサトルの関係状況を聞く。


「えっ?や、ヤジリとの関係?」


「そう。どこまで、いったのかな?と思ってね?」


「ど、どこまでって………まだ何も進展はないわよ。キ、キスもしていないわよ」


 真っ赤っかになりながらも言う。


「そうなんだ?それは、健全で良かったよ」


「よ、良かったって?」


 びっくりした顔になっていた。


「私達は、まだ、15で、いくら好きな者同士と言ってもさ、早いかなってね?それに、男女の関係もね?」


「ああ………なるほどね?ヤジリや貴女達は、誕生日が来ていないから15才だったわね?」


「そうだよ。ま、事実成就で男女の関係を築く人もいるけどね?」


「そうなのね………わ、私も経験した事がないから………もし、ヤジリとやった時にヤジリががっかりしないかしら?」


「ああ、それは、向こうも同じように考えているよ。初めてだからメアリーを満足出来るか不安と思っているよ」


「な、何故、そう言えるの?」


「サトルは私だからね。私がサトルの気持ちを考えた時に、その結論に達するよ。童貞で下手くそとね。ま、私もそうだよ。私だって初めてだからさ、相手を満足出来るか?なんて、絶対に不可能な事さ、何事も経験が大事なのさ」


「ああ、言われてみればそうよね?初めてはけして上手く出来ないものね。私も大道芸も、やっぱり、最初から上手く出来なかったものね。毎日、毎日、練習を重ねてようやくですものね」


「そうだよ。何事も最初から上手く出来るなら苦労しないよ」


「そうよね?」


 などと、私達は、サトルが来るまでいろんな会話をしていた。

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