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デート・マリア、リク、エルフ編だよ。なんだ、サトル達もデートか?途中、邪魔者が出て来てさあ大変だ!ヨシ、皆で退治に行こうか 2

「あー?なんだろうな?久ぶりに男に戻ったような気分だな?」


 マリア達の予想外の爆買いに現実逃避した。


「えっ?お兄ちゃんになってくれるの?」


「やっぱり、おねにいさま!?」


「………聖が女から男になる?」


 3人が騒いだ。


「男にならないよ。気分的に男になったと言っただけだよ」


「そうなの?つまんないわ」


「あのね!」


 ガックリと肩を落とした。


「よー姉貴!」


 片手を上げて、サトルとメアリーがやって来た。


「よーサトル。お前達もデートか?」


「ち、違うわよ!ヤジリと買い物よ!」


 メアリーはそう否定した。


「ま、そう言う事だな。姉貴達は?」


「こっちはデートだよ」


「「えっ?」」


「ここでは、なんだから、喫茶店に入るか」


 私の提案で、近くの喫茶店に入り、説明をした。


「────という訳だ」


「なるほどな?」


「だから、4人でデートをしていたのね?」


「そうだよ」


『お待たせしました』


 店員さんが注文の品々を置いていく。


『ごゆっくりと』


 そう言って、去って行った。


「美味しそうだわ」


 メアリーが注文したスイーツはシュークリームの作りかけの物だった。


「なんで、作りかけの物が出て来たんだ?」


「えっ?作りかけ?コレは、シューにカスタードやホイップクリームを付けて食べるモノよ?最近、出て来たスイーツなのよ。私、一度は食べてみたかったのよ」


 メアリーはそう説明したが、私達は納得出来なかった。サトルが。


「メアリー?これをもっと美味しくしてやるよ」


「えっ?出来るの?」


「ああ、任せろ!姉貴、シュガーパウダーと道具あるか?」


「あるよ」


「サンキュー」


 サトルは私達にとっては定番中の定番、シュークリームを作った。


「出来たぞ。これこそが、シュークリームだ」


 シューの中にタップリのカスタードとホイップクリームが入っている。その上にシュガーパウダーをまぶしてあった。


「あっ!こっちの方が美味しそうだわ」


「だろう?食べてみろよ」


「ええ………あっ、甘くて美味しいわ」


 メアリーが食べているところを見たリクが、


「店員さんー!!これ、5つ追加でお願いします」


 と、追加注文をした。


「あら?リクにしては気が利くわ」


 マリアがそう言った。


「当たり前です。こんな美味しそうな物は食べないと損です」


「まあそうだね」


「俺もか?」


「良いじゃないか?久ぶりのシュークリームだ」


「そうだな」


 店員が持って来た『シュークリームのなり損ない』を私とサトルでシュークリームに作り直し、マリア達に配った。マリア達は目を輝かせていた。


「いただきま~す!!」


 シュークリームを食べる。ま、そこそこだな。私が一から作ればまだまだ美味しくなるな。


「やっぱり、シュークリームと言えばこれだろう?」


「そうだな。ま、改良の余地がありすぎるな」


「そうだな」


「けど、美味しいよ」


「………うん、美味しい」


「お姉さま、これ作れますよね?」


「まあね」


「ヤジリも作れるわよね?」


「ああ、作れるよ」


 どうやら、4人は私達に作って欲しいみたいだった。


「すみません。少々よろしいでしょうか?」


 私達の元に店員がやって来た。

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