再会1
けたたましいサイレンブザーの中、天使達が俺の周りを包囲する。だが、何故か俺の魔力は充実している。この神界にいるだけで、魔力が上昇している。しかも、体が、いや魂が気持ち良い。最早、周りの天使達は敵ではない。簡単に倒せるが、やっても意味がない。
俺は抵抗もせずに建物の外に出たが、天使達は警戒している。
全く、俺がなにをした?これだとレイナに会えずじまいになるぞ?
どうしようかと悩んでいる時、天から光る物体が降りて来るが。あれは?
「何をして居るのですか?こんなサイレンブザーを鳴らして」
と、対12枚、24枚の翼を持ち、天使達を纏め上げている天使が一体。ミカエルさんがやって来た。相変わらず、立派な大きなお胸様をお持ちで。レイナにそのお胸様を弄ばれているのかな?
「ヤッホー久しぶりだ。元気にしていたミカエルさん」
と、俺はミカエルさんに向かって手を振るう。
「き、貴様!ミカエル様に向かって、なんという無礼な!!」
一体の天使が俺に武器を向けると周りの天使達も同じくやるが。
「やめなさい!貴方達は持ち場に戻りなさい。後は、私が対応します」
「はっ!分かりました」
天使達は解散した。
「貴女は何者ですか?何故、私を知っているのです?」
「知っているも何も、その立派なお胸様は今でもレイナに弄ばれているの?」
「なっ!?」
ミカエルさんは、顔を真っ赤にして、両腕でお胸様を隠した。
「貴女!何故、レイナ様の事を知っているのですか!そ、それに………」
ゴニョゴニョと後の方が聞き取れなかった。
「初めて会った時にレイナはミカエルさんのお胸様に顔をグリグリとやっていたでしょう?寝起きにはインパクトが強かったよ」
「あっ!?ま、まさか?」
俺に指差して、ブルブルと震えていた。
「分かったか?」
「ひ、聖さん?」
「正解!そう俺だ」
「何故、聖さんが神界に?死んではいませんね?」
「ああ、俺がここに来たのは、体の異常を治して貰うために来たのさ。だから、レイナに会わせてくれ!後、全てを込めて一発げんこつを喰らわせてやりたい!!」
この体にした事をな。
「そうでしたか。ごめんなさい!今はレイナ様にはお会い出来ません!レイナ様は謹慎中です。理由は聖さんを勝手に殺して、勝手に転生させた事です。少なくても後1週間は出て来られません」
「そうなの!?神って、謹慎させられるのか?」
衝撃を受けた。
「はい。レイナ様の上司からそういう沙汰が出ました。その間、私はフリーです」
「そうなの?じゃあ?誰に会えば良いの?ミカエルさんは治せる?治せるなら治して?俺はさっさとここを去るから」
「ごめんなさい。私にも無理です。しかし、どうやって来たのですか?普通は来られませんよ?普通の人間が来られないようになっている筈ですが?」
「これで来た」
次元の扉を出す。
「じ、次元の扉!?あっ!聖さんは万能の能力を?」
「そう、不可能を可能にした訳だ。それだけ、俺も切羽詰まっていたんだ!」
「そうですよね?本当にごめんなさい!レイナ様の代わりに謝ります」
「ミカエルさんが謝る事ではないよ。謝るなら、レイナが謝るべきだ!」
「それはそうですが………」
「オイオイ!ミカエル!侵入者と仲良くお喋りか?」
またもや、天から2体の天使が降りて来た。
作中のミカエルは自分の胸が大きい為にコンプレックスを持っています。




