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密談

 ~グランパニ公国の城の一室~


 2人の男達がなにやら、話し合っていた。


「主上、どうやらエルフ共がファーネリアとの戦争が失敗したそうです」


「何!?必ず戦争を仕掛けると言っていたぞ!」


 主上と呼ばれた男が声を荒上げた。当初の計画は、最初にエルフの軍勢がファーネリアに攻め込み、ファーネリアの軍勢が疲弊した所で、主力のグランパニの軍勢が攻め込む手筈になっていた。


「はい。ですが、エルフの物見部隊のリーダーからの情報です。そのリーダーの話によりますと、エルフの首脳陣や指揮官とその軍隊が全て全滅したとの事です」


「なっ!?なんだとう!?一体どこの国の者だ!エルフ共は忌々しいが我々人間よりも高い魔力量を保有していたが?よもや、余の勘違いだったか?」


 怒りで魔力が放出されるが、大した事はなかった。主上と呼ばれた男の魔力量は1億にも届かなかった。それでも、グランパニ公国の中ではトップクラスの魔力量だった。


「しゅ、主上………申し訳ございませぬ。も、物見のリーダーの話によると、ファーネリアの者だという事でございます」


 臣下の男が悪くはないが、主上の魔力にビビり、土下座をしながら報告をした。


「おのれ!ファーネリアめ!ファーネリアを侵略せねば、あのナチ帝国には対抗出来ぬと云うのに!!ならば次だ!」


「次、でございますか?」


「そうだ!余の子が、異世界から異世界人を喚ぶ為に勇者召喚をやると騒いでいる。その異世界からの勇者にファーネリア王を暗殺させるのだ!!」


「おおっ!流石は主上ですな。良い考えかと」


 臣下も褒め称える。コレは本心だった。なんせ、異世界の人間を暗殺者として使えるからだ。自国の兵を消耗する必要はない。


「当面はその計画で行く!」


「はっ!ですが、物見の者はどうしましょうか?」


「ああ、殺しておけ!死んだ仲間達が寂しかろう?余の情けじゃ」


「はっ!仰せのままに」


 臣下が下がる。そして、主上が誰も居なくなった部屋でこう叫ぶ。


「この世界を支配するのは、ファーネリアでもナチでもない!このグランパニ公国で、この余だ!!」


 主上は、1人、部屋の中高笑いをしていた。

これにてエルフ編は終わりです。

~補足説明~

主上は天皇という意味があります。グランパニ公国に置いて王は天皇と同じで、主上という名称になります。


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