体の異常2
俺の体がおかしいらしい。いきなり、マリアとエリサが俺の胸を揉みだした。
マリアは俺の体の匂いが良い匂いと言っていた。
「まさか?」
「えっ!?なにか思い当たる節が?」
「思い当たるというか、私の体から分泌したフェロモンが自然に出ていると思う。そして、マリアは四六時中いるから、私のフェロモンに当てられいるから、ああなってしまったと思う」
そう、マリアはいつも以上に良い匂いと言っていたから、間違いないと思う。それに今までにマリアはそういう行動をしていた節があった。
「じゃあ?私が無意識の内に聖の胸を揉んだのも?」
「そのせいだな。会って間もない人に普通はやらないでしょう?」
「た、確かにね?でも、聖の胸は柔らかったわ」
エリサは顔を赤くして言った。
「うん、それは言わなくてもいいよ」
俺にとって要らない情報だ。
「ご、ごめんなさい………」
エリサは更に顔を赤くした。
「まあいいさ。エリサがわざと無いということは判っているよ。さてと、私の体の匂いを遮断する魔法を掛けておけばしばらくは良い」
「そんな魔法があるの?」
「私のオリジナルさ」
そう言って、さっそく魔法を展開した。といっても想像魔法と創造魔法がないと創れないと思うが………。
「フム。これで良いと思うが」
「そうなの?私には分からないわね?」
だろうね?だから、マリアを起こす。
「マリア、起きなさい」
「んー?あ………あれ?私、いつの間に寝ていたの?」
マリアは寝ぼけていた。
「授業で張り切り過ぎた反動じゃないの?」
「あれ?そうかなぁ?……(クンクン)……あれ?お姉ちゃんから良い匂いがしなくなったわ?どうして?」
やはり、そうか。これで確定した。
「マリア達に多大な影響が出たから、魔法を使って止めたのよ」
あの幼女神め!要らない仕掛けをしやがって!懲らしめてやる!
「そうなんだ?良い匂いだったのになぁ?」
「そうなの?」
「うん。結構、好きな匂いだったわ」
おそらく、俺に好意を持っている人間が嗅ぐと、良い匂いで魅了されるのか?
「とにかく、匂いは止まって良かったわ。私まで変になったわ」
「ん?エリサ、変って?」
「えっ?寝る前の事は覚えていないの」
「うん!急に頭がポワポワして良い気持ちになったなぁと思ったら、寝て起きていたよ」
「そうなの?」
かなりの重症だったな?
「そうか。マリアは私の匂いで、魅了されたのよ」
「そうなの?」
「そうよ。授業の疲れではなく、魅了されて寝たのね?なら、余計に止めて良かった」
胸を揉まれたは言わない。マリアの事だから、覚えいないからやると言う筈だ。
「そうなんだね?」
「今日のお茶会はここまでにしましょう?また、今度やりましょう」
エリサが言った。
「そうだね。またやろうね」
「ああ、ハプニングが遭ったが、またやろう」
俺達は片付けて、厨房に持って行く。
「そうだ。ねえエリサ?エリサもウチのギルドに入らない?」
「えっ?ギルドに?無理よ。私達、貴族は中央ギルドにしか入れない決まりになっているのよ。私営のギルドは入りたくても入れないのよ」
「そうなの?エリサが入ってくれれば、私達3人でパーティを組んでクエストに行けると思ったのに」
マリアは残念がっていた。
「ごめんね。でも、マリア達は入ったのでしょう?ランクは?」
「私達はEランクだよ」
「えっ?マリア達はEランクなの?聖はもっと上のランクだと思っていたわ」
「私は、魔法使いタイプだったみたいだ。ママとやり合った時に打撃が弱く、接近戦も弱い。まあ、考えてみれば、遠距離から魔物や獣に奇襲していたからね?接近戦が弱かったのも納得した。私はオールラウンドを目指す為にEランクからやる事になったんだ」
「本来、お姉ちゃんのランクはSSSランクでもおかしくはないとママが言っていたわ。でも、お姉ちゃんの言うこと方が正しいと思うわ。油断していると死んでしまうからね?」
「それもそうね」
マリアも危険な目に遭っているからその言葉に重みがある。




