エルフ 11
私達は陛下と王妃様の私室の前に着き、コンコンコン。と、ノックをすると、
『どなた?』
と、王妃様の声がしたので。
「聖です。リクを連れて来ました」
『聖殿ですか、お入り下さい』
失礼しますと言って、私達は入る。こそには、クレアとイスレイくんもいた。
「聖殿、リク、ようこそ」
私とリクは立派なソファーに座った。
「お母様、今日は、何故、お菓子作りを?」
「理由がないといけませんか?」
「い、いえ、そうではありません」
「ま、強いて言えば、子供達とのスキンシップですわね」
「スキンシップ。ですか?」
「そうですよ。わたくしも、テレサにはスキンシップをしてあげれませんでしたの。だから、あなた達いはそういう時間を沢山作りたいと思いましたのよ」
「そうなのですか?」
「では、私は一端帰ります。また、来ますので、今度はかなりの人数を連れて来ますよ」
「分かりましたわ。子供達と一緒にお菓子を作って準備しておきますわ」
「ありがとうございます。それではまた」
私はその足で村に転移し、広場に向かうと、ラキさんと10歳未満の子供達全員がいた。
「お待たせ~」
「いいえ、聖様。この子達を宜しくお願いします」
『宜しくお願いします』
子供達も頭を下げ挨拶をする。
「はい、では、転移するから、私に掴まってね」
『はい!』
子供達全員が私に掴まって転移をして、カフェに戻る。
「はい、到着よ」
「ここはどこなの?」
子供達はキョロキョロと見回している。
「ここはカフェというお店だよ」
「お店!?ぼく判らない」
「わたしも」
「ああ、そうね」
カフェの説明をすると、子供達は食べたいと、ねだって来た。
「また今度ね。今回は、街の見学の後にお菓子を用意してあるの。今、食べてしまうと、そのお菓子が食べられなくなるわよ?」
「そうなの?どんなお菓子なの?」
「うーん?これは私にも判らないわ。手作りお菓子だからね」
「手作りお菓子?」
「どんなお菓子かな?」
「楽しみだね?」
「うん!」
「聖お姉ちゃん!早く行こう!」
「はいはい、少し待っててね。もう1人行くからね。エルフー!!」
「…………呼んだ?」
「街の見学に行くよ」
「…………分かった………けど………聖の服装…………変?」
ああ。エルフはこの服装を初めて見るだったな。
私はエルフに着物の説明をした。
「…………そうなのか?」
「聖お姉ちゃんは、いつも、この格好で村に来るよ」
「…………そう」
そう言いながら、エルフは私の着物の袖を掴んでいた。
「エルフ?どうしたの?」
「………人間の街を見ると思うと………緊張する」
「大丈夫だよ。あっ、キミ達の服装を綺麗にするよ。汚いと悪い大人達が寄ってくるらかね」
そう言って、私は子供達の服を綺麗にした。
「すごく綺麗になった!」
「ピッカピカだあ!」
子供達は喜んでいた。
「じゃあ、街を見学に行くよ」
『はい』
皆、カフェを出ると、直ぐにキョロキョロと見回している。
「ここが聖お姉ちゃんが住んでいる街なの?」
「そうだよ。人が沢山いるでしょう?そして、建物も村と違うでしょう?」
「うん、全く違う」
「違った世界に来たみたい」
「……………そうだね………ここが………人間達が………住んでいる…世界?」
「ま、住んでいる場所に寄って景色は違うよ。歩くよ。私からはぐれないようにね」
子供達の歩幅に合わせて歩き始めた。
子供達とエルフは左右を見ながら歩き始めた。時にはショーウィンドに飾れている服や装飾品などを見ながら歩いていた。
「街が賑やかだよ。わたし、ここに住みたいな?」
「そうだね。いろんなモノがたくさんあるね。みてて、たのしい」
「でも、緑が少ない。ぼくは住むには寂しいかな?」
「……………私も……そう………私の…………処も………緑に…森に……囲まれて……いる……緑がないと………寂しく…思う」
「お姉ちゃんもそうなの?」
「………うん」
「聖お姉ちゃんは、どうなの?この街の方が良いの?それとも、ぼくらが、住んでいる村のような処が良いの?」
「私はどちらでも良いわよ。人間は、その住む環境に応じて適応能力が高いからね。私は、住もうと思えばどこでも住めるわ」
「そうなの?じゃあ、聖お姉ちゃんは将来はぼくらの村に住むの?」
「それは難しいわね」
「どうしてなの?」
「ここの貴族になるからよ。ここの王様に要請されているのよ」
「そうなの?じゃあ、聖お姉ちゃんは、ぼくらの村には来られないの?族長を辞めちゃうの?」
「族長は辞めないわよ。そして、貴族になるのは、あなた達の村をより守る事になるのよ。私が貴族になるのはあなた達の村をより良い村にしたいのよ。私は村には住めないけど、様子を見たり、泊まる事は出来るわ」
「そうなの?」
「ええ、その予定だわ」




