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転生した私。そして、出会い2

「キャアアアーーー!!誰かーーー!助けてーーー!!」


「ガハハハ。こんな所に人なんざ来ないぜ!」


「大人しく俺らに捕まれよ」


「奴隷として高く売ってやるからな!」


「ゲヘヘヘ。そのめぇに俺達で味見するがな!」


「クックック。安心しろ!値が下がらない程度にしてやるからな!」


 見るからに5人の悪者が、1人の少女に襲い掛かろうとしていた。


「あーいたいた。こんな所で何をやっているんだ?」


 暢気な声で俺が声を掛ける。


「ん?なんだぁ?オメェーは?」


「よく見れば、スゲー美人だぞ!」


「コレは上物だ!」


「高く売れるぞ!」


「ラッキーだな!」


 5人の悪者は、俺の方を向いた。で、男達の視線は俺の胸を視ている。


 凄く気持ち悪い。俺は男だからな!同じ男にマジマジと見られるのはメッチャ気持ち悪い!


 俺は胸を隠すが、その仕草で男達は益々興奮していた。


「逃げて!」


 少女が叫ぶが。


「ああ、大丈夫だよ。こんな雑魚は簡単に倒せるから」


 少女を安心するように話し掛ける。


「雑魚だとう!」

「俺達は大盗賊団だ!」

「俺達の存在を知らないのか!」


 と、悪者5人がギャアーギャアー言っている。


「知らんし、知る気もない!サヨナラ!フォトンゲイザー×5!!」


 魔力が宿った拳を地面に叩き付けて、光柱が5人を襲った。


「ガッ!」

「ギッ!」

「グッ!」

「ゲッ!」

「イヤーン!」


 5人は俺の魔法攻撃をまともに受けて気絶した。


 オイ!最後のイヤーンってなんだよ?それに他の奴らもやられた声も可笑しいし。


 まあいいや。5人の悪者を縛り上げて、空間魔法のボックス中に仕舞う。後で役人に引き渡せば良い。


「あー。大丈夫か?」


 少女に声を掛ける。


「は、はい。危ない所をありがとうございました。えーっと」


「名前は聖 山瀬だ」


 少女に教える。


 この世界は外国と一緒で、名が先になる。


「聖 山瀬?聞かない名前だわ」


「だろうな。で、あんたの…イヤ、貴女の名前は?」


「あっはい。私はマリア。マリア・マーカーです」


「マリアね?良い名前だ…わ。ん?」


 辺りを見回す。


「どうしましたか?」


 不安そうに俺を見た。先ほどの事が遭ったばかりだからな。


「イヤ、人の気配を感じたが、気のせいかな?」


 気配が消えた?一瞬の事だったから、気のせいだな。この体も全く馴れてはいないし、元々、生前、気配を感じ取る練習も1ヶ月前に始めたばかりだったからな。


「貴女はどうしてここに?お…イヤ、わ、私は…えーっと、旅の途中だったからさ」


 咄嗟にウソを言うが、こんな軽装備で旅をやるヤツは恐らくいないよな?


「私は頼まれて薬草採りにこの森に来て………」


「それで、襲われたと?」


「はい」


「なるほどね?コイツら、大盗賊団と言っていたが?」


「ええ、ガギグゲ盗賊団の一員ですね。盗賊団と言っているけど、殺人や傭兵紛いをやっている何でも屋で、私達、一般人からGと呼ばれていますよ。Gは嫌われ者ですから」


 この世界にもゴキブリがいるんだね?それを言わずにGと言っている。その盗賊団もGの存在だな。


「分かった。コイツらを役人に引き渡せば良いの?」


「はい、門番に引き渡せば、多少のお金が貰えますよ」


「おおっ!!私、お金が無かったから丁度良い」


「そうなのですか?では行く所も?」


「無い。とりあえず、ファーネリア王国の王都に行く所だった。あそこまで行けばなんとかなると思って」


「なら、ウチに来ませんか?私の所はギルドをやっているのですよ。それにギルド員になれば住む所も提供も出来ます。実は薬草採りもその一貫です。行きましょう!」


「分かった。手を引っ張らないでー」


「ごめんなさい。こんなに強い人をギルドに勧誘出来たのが嬉しくてつい」


 森の中で出会ったマリア・マーカーさんに連れられて、ファーネリア王国の王都に行く事になった。


 しかし、強い人ね?良くその基準が分からない。


 俺の強さはこの世界でどの位なんだろうか?


 この時の自分の強さがこの世界では規格外だったとは全く分からなかった。

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