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転入初日5

 エリサが戻って来た。


「お疲れ様」


「ありがとう。でも、聖のように無詠唱は無理だったわ。ヤると魔力の消費がいつも以上に凄いわ。途中で断念したわ」


「そうだね。ま、馴れれば楽だよ」


 何故、攻撃最中に魔法の種類を言うのかは、今からこの魔法を出すぞという精神的なモノだ。頭の中で、その魔法のイメージがしやすさもある。


 俺の場合は、普段から当たり前のように想像魔法や創造魔法を使うから、他の魔法を使う時のイメージはしやすいし、魔力の消費も少ない。


「もうそう簡単に言わないでよ。聖はかなりの魔法の訓練をしたのでしょう?」


「ええ、やっているよ」


「そうよね?訓練をやらないと出来ないわね?」


 などと、話していた。他の生徒達の模擬戦を見ると、レベルが低い。まあ、ついこの間まで、中等部だった生徒が急に上達なんてしないか。


 そして、段々とマリアの出番が近付く。


「うー。緊張して来たわ」


「大丈夫だよ。リラックス、リラックス。練習をやってきたようにやれば良いよ」


「うん……頑張るよ」


 マリアの番号が呼ばれた。


 マリアの対戦相手は。


「オーホッホッホ。このわたくしに当たるなんて、不運ですわね?マリアさん」


 なんだ?この高飛車な女は?マリアを見下しているな?


「わたくし、史上最年少でギルドランクSランクになったこのイスラがお相手して差し上げますわよ。オーホッホッホ」


 と、言っていた。


「はぁ?この高飛車女がSランク?冗談でしょう?エリサよりも弱いのに?」


 思わず、声に出した。


「そこの貴女!何か仰いましたか?」


「ああ、エリサよりも弱いあんたが、Sランク?冗談もほどがある!あんたの魔力量では、精々頑張ってCランク(一般冒険者相当)だよ」


 この高飛車女の魔力量は多くない。


「なっ!?ギルド・ガマのクチの将来のエースのわたくしに向かっての暴言は許しませんわ!」


「ガマのクチ?そんなギルドがあるのか?そのギルドマスターは、マスターを辞めた方が良いな?こんな雑魚をSランクにするなんてな?そのギルドなら、私はXランク以上だな?いや、大半の人間はギルドランクがXランク以上になるよな?」


「ゆ、許しませんわ!わたくしをバカにする事は万死に値しますわ!フリーズ・アローですわ!」


 イスラが俺に向かって攻撃をする。


「バカか!」


 ジュウゥゥ。


 手のひらの炎でフリーズ・アローを消した。


「私にケンカを売るとは良い度胸だな?ああっ!!死ぬ準備が出来ているんだろうなぁ?」ゴゴゴゴゴ


 魔力を上昇させる。


「なっ!なんですの?このバカげた魔力量は?」


 イスラは腰を抜かし後ずさる。


「バカげた魔力量?たったの1億程度の魔力量でなに驚いている?やはり、お前には()()が良く似合っているよ!!」


 イスラに殺気を飛ばし中てる。


 イスラは泡を吹いて気絶した。

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