表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
275/737

帝の定例会議 聖、帝デビュー 1

 テレサさん達の結婚式から数週間後。


「えっ?帝の定例会議?」


「そうだ。明日の夜に開く事が決まったぞ。で、お前の参加が正式に決まった」


「そうですか?ついにデビューですか?」


「そういう事だ」


「ステラさん?私も聖さんに付いて行ってもいいでしょうか?」


 ミカ姉ぇが突然言い出した。


「え?それはダメだ。いくらミカエルさんの頼みでもダメだ」


 と、先生は拒否する。


「ミカ姉ぇ?どうして付いて行きたいの?」


「決まっていますよ。こういう集まりは、新人である聖さんをいじめますから、私はその人間を成敗します。だから、付いて行きたいのですよ」


「というかさ?私の喧嘩をミカ姉ぇが買うのでしょう?それにそんな程度が低い人間に私がやられる訳がないでしょう?それはミカ姉ぇが一番分かっているでしょう?それを踏まえて、何故?」


「そうですね?原因はストレスですよ」


「「「「ストレス?」」」」


 私を含めて皆が驚く。まさか、ミカ姉ぇがストレスを抱えていたなんて…………。


「ミ、ミカエル様?ストレスって?」


 ルエルさんが聞く。


「はい、全く聖さんは討伐クエストに行かないので、私のストレスはMAXですよ。戦いが私のストレス発散ですから」


「そうなの?朝練ではものが足りないんだ?」


 ミカ姉ぇとヒルドさんはかなりの練習量をやっていたけどね?


「はい、朝練では物足りません。やっぱり、魔力をおもいきり解放して戦いたいですよ。聖さん?」


 と、ミカ姉ぇから当たり前のように指名を受けたのだが?


「あのね?ママが言っていたのだけどね?お姉ちゃんとミカエル姉さんが、討伐クエストをやってしまうと、1日で全てやってしまいそう。と言っていたよ」


 マリアがそう説明した。しかし全て無くなるって?それは大袈裟でしょうに?


「そうじゃな?おぬしらが討伐クエストを手を出してしまえば、1日で全てやってしまいそうじゃな?そうなると、妾達が商売上がったりじゃな?」


 ヒルドさんまで便乗してきた。


「そうなのよ。それに捜索や採集のクエストも簡単にやっちゃって、やっぱり全て無くなってしまうと言っていたわ。でも、ギルドとしては全て無くなれば嬉しいと言っていたわ。でも、他のギルド員の仕事がなくなれば、死活問題だって言っていたわね」


 確かに全てクエストをやってしまえば、ママ達幹部は大喜びだけど、ギルド員は大騒ぎだ。


「なるほど。そういう理由でしたか?聖さんはそういう事は知っていましたか?」


「いいえ。でも、なんかそんな予感はしたよ。私達が普通にクエストをやってもさっさと片付くとね?私達の魔力は半端なく多いし、私はどこでも自由に転移魔法が使えるから余計にだよ」


「あっ!?」


 と、ミカ姉ぇは声を上げた。どうやら、忘れていたようだ。


「だよね?たださせえ強いお姉ちゃん達が、自由に転移魔法が使えれば、やりたい放題にクエストを片っ端から片付けて行くわね?」


「そうですね。聖さんとミカエル様なら十分に可能ですね」


 ルエルさんが言う。


「うっ!?確かに………そうですね。やっぱり、聖さん?私の相手をして下さい。聖さんとなら遠慮なしで戦えます」


「そうらしいですので、先生、ミカ姉ぇとの戦いの日は休みますので宜しくお願いします」


 私がそういうと。


「ふざけるな!それは自己都合だ!!休むのは許さん!!ダウンしても引きずっても来させる!!というか、お前の空間は時間が早く流れるだろうが!!24秒もあれば十分に休めるだろうが!!」


 そう言いながら、私の頭をバシバシと叩く。マジで怒っているわ。


「先生痛いですよ!分かりましたよ」


「分かればいいんだよ!」


「私の時と対応が違いますが?」


 リクがそう言った。


「当たり前だ!リク、お前のは自然の摂理だ。この場合は休んでも仕方ない。そして、コイツは先ほども言ったが自己都合で、ミカエルさんと戦うんだ!学園を休む意味合いが全く違うぞ!」


「では?私は、聖さんと戦う事が出来ないと?」


「出来るわよ。私もいつかはミカ姉ぇにリベンジしたかったからね?丁度良かったよ。やるのは定例会議が終わった後でいい?」


「はい、構いませんよ。おもいきりれれば」


「分かったわ」


「聖かミカエル殿のどちらでもよい妾とも戦ってくれまいか?妾もおぬし達と戦いたいのじゃ」


 ヒルドさんがそんな事を言い出した。


 そういえば、ヒルドさんも戦闘狂だったわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ