転入初日3
本日3話目の更新です。
「いい加減にしなさい!授業が始まるわよ!ホラ、散った散った!」
と、少女が注意くれた。おおっ!このクラスにまともな生徒がいた!俺はこれだけで感動したぞ。
「横暴だぞエリサ!」
「そうだ!そうだ!」
周りの生徒達が文句を言う。
「ん?このどこが横暴なのかしら?」
ゴゴゴゴと、魔力を上昇させる。
へぇー?なかなかの魔力量だ。約6000万といったところか?高等部1年生では規格外の魔力量だな。
「ひぃぃ。な、なんでもございません」
放出した魔力にびびって生徒達は解散した。
「助かったよ。ありがとう。えーと」
「私はエリサよ。宜しくね?ネコのメの看板娘さん?」
そう言った。
「アラ?知っていたの?」
「ええ、この髪の色と胸の大きさで分かったわ。それに私はマスターのコーヒーのファンなのよ」
オイ!髪の色はともかく、どうして、胸の大きさで分かるんだよ?
「アラ、それはありがとうございます」
営業スマイルをする。
「お姉ちゃんーエリサー早く運動着に着替えて行こうよー」
マリアが催促する。エリサはマリアの友達か?
「えっ?お、お姉ちゃん?」
エリサは驚いて、俺達の顔を見回している。
「ああ……」
俺は、事情を話す。
「………という訳よ」
「貴女は養子なのね?なるほどね?けど、ビックリしたわよ」
「ごめんなさい。いつもの調子で言ってしまったわ」
マリアが謝る。
「ま、仕方ないよ。でも、マリアの友達がエリサなのね?」
「うん、そうだよ。親友だよ」
「マリア、ありがとうね」
俺達は運動着に着替えて、グランドに行った。
俺達がグランドに着くと、直ぐに授業が始まった。
「全員、集まったな?いない奴は知らん。後、今日は初日だけあって、午前までの授業だった。では、授業を始めるぞ。今日は、各自の今の魔力量の把握状況を知る為に、1対1の模擬戦をやる。対戦相手は、公平にクジ引きで決める」
クラス全員がクジを引いた。
俺が引いた番号は、なんと1番だった。ついていないな。これではクラス全体のレベルが分からない。手加減は必要だが?魔力量は4000万ぐらいで良いのか?と考えていると。
「お姉ちゃん?エリサ、何番だったの?私は20番だったわ」
「私は11番よ」
「1番……」
ため息をつく。
「いきなりなの?」
「そうだよ。凄い確率でしょう?」
「そうだね?頑張ってね」
「ああ、頑張るよ」
「ま、貴女の実力を見せて貰うわよ?」
「さあ?それは相手次第、かな?」
「自信満々ね?」
「どうかな?結構、臆病だから」
エリサとやり取りをしていたが、コレって、女の子の同士の会話かな?




