朝食が終わりに
朝食が終わり。
「あー久しぶりの日本食を食べたな」
「お前の為に作った料理だ。美味かったか?」
「ああ、美味かったかよ。姉貴は俺よりも上なんだな」
「まあな。空間でかなり練習しているからな。ほれ、天使パンだ。お前は転生してからずっと食べていないのだろう?」
「ああ、確かに食べていなかったな」
そう言って、サトルは天使パンを食べ出した。
「あーコレだ。力がみなぎるな」
「でしょうね?天使パンは私達の力の源になっていますよ」
ミカ姉ぇが説明した。
「そうなのか?だから、がぶり姉ぇも毎朝作っていたのか?」
「そうですね。聖さん達は人間とはいえ、魂は神様ですので、天使パンを食べないと力が落ちてきますが、幸いに体が人間であることで、天使パンを食べれなくても、人間としての活動は出来たという事です」
「なるほどな?俺達にとっては天使パンは重要な食べ物という訳だ」
「そうです」
「でも、この甘ったるいのはどうにかならないの?普通のパンにはならないの?私は食べられないわ」
マリアが嘆いた。
「そうですね。何故このパンが甘ったるくなるのかは、私達も分かりません。もう長年の謎なんですよ。ガブリエルもこのパンを甘ったるいのを何とかしようと工夫して作ろうとしましたが、結果はダメでした。私達の力が出ませんでしたね。全くの違ったパンになってしまったのですよ。パンの製法を変えて作ろうとすると私達の力が出ないようです。だから、このパンは甘ったるくならないとダメなようですね」
「そうなのね?でも、私もこのパンに馴れないとダメなのでしょう?」
マリアは私の方を見た。
「そうだね?父さん達がマリアを死後に神にすると言っているからね。少しずつ食べて馴らさないとダメかな?あっ!メアリー?貴女もよ?サトルとずっと一緒に居たかったら、このパンの味に馴らさないといけないわよ?」
私が言うと。
「えっ?あっいやっ、き、急に、な、なにを言って////」
「姉貴!皆の前で何を言っているんだよ!?」
2人の顔が真っ赤っかになった。
「ま、何にせよ。サトルを好きになるという事は、結婚すればその女性も神になる可能性があるという事だ。ずっと一緒に居たかったらな?」
私の言葉に2人は顔を見合わせると、「「あっ」」といってお互いに逸らした。2人共に意識したようだ。
「俺もヤジリならメアリーを任せられるな?」
「俺達もそう思っている」
「ああ、お嬢を任せられるのはヤジリしかいない」
「「うっ!?」」
3人はメアリーとサトルの事を認め2人の外堀を埋めた。というよりも、既にメアリーはサトルの内堀の方が先に自分で埋めているようだな?
「後は2人の問題だな?周りの私達がやいのやいのと言うのは失礼だな?」
「そうですな?」
「「…………////」」
2人は更に真っ赤っかの顔になる。
「あ、姉貴はどうなんだよ?」
「ん?私の方はモテモテだよ?マリアにリク、それに兄さんが私に交際を申し込んだよ?どうだ!私は3人もいるぞ!!」
私はサトル達と違い堂々としている。
「というか?全員姉貴の身内だろうが!?いいのかよ?」
「その内2人は同性って?」
「私はお姉ちゃんが大好きだよ」
「私もです………お姉さまは私の命の恩人ですから………」
「あっ私もそうだよ」
「命の恩人だから好きになったの?」
メアリーが2人に聴く。
「違うよ。私は助けてもらった時に、お姉ちゃんを見たときに一目惚れしたわ。女性というよりは男らしいなって?ま、私と出会った時に転生したばかりだからさ。そう見えたかもしれないわね?ほら、お姉ちゃんは凄い美人だけど、あの時は男らしく見えたわ。だからかな?私はお姉ちゃんに惚れちゃったのは」
「わ、私は、お姉さまに初めて優しくしてもらって、この女性ならと………お姉さまを好きになりました。同性とか関係ありません」
「そうらしいよ」
「そして、姉貴はこの中から誰を選ぶんだよ?3人だろう?」
「今は選ばないよ。マリアとリクはここで同棲生活をしているし、兄さんはまだ何も進展もないよ。まあ、兄さんは良いと思うけどさ、こればかりはもっと付き合ってみないとね?だから今選ばないよ。それにマリアとリクは私を好きと言ってくれているんだ。私も妹2人は好きだよ。このまま将来まで暮らしても良いと思っているよ。しかしさ、マリアもリクも素敵な男性が居たらさ、私から乗り換えても良いと思っているのも確かだよ。姉として妹2人の幸せを思うのならね?」
「なるほどな?」
サトルは納得していた。
「私はお姉ちゃんが良いわよ。お兄ちゃんの姿を改めて見ればそうだもん。お姉ちゃんより素敵な人なんていないわ」
「そうですね。………私も………お姉さまが良いです………」
「あっ!そっかー?サトルが私の前世の姿だったな。私はなるべく意識しないようにしていたが………」
「そうなのか?」
「そうだよ。先ほども言ったが、お前は私の前世の姿をしているんだ。もう1人の私が目の前にいるんだ。女性になった私が意識をしない訳がないでしょう?変な気分だぞ?私だった私が目の前に居るのはな?ミカ姉ぇはどう思う?」
唯一、前世の姿を知っているミカ姉ぇに聴いてみる。
「そうですね?私も聖さん達がこうして私の目の前に前世の姿と今生の姿が居るのは不思議な感じですね。2人共、聖さんには変わりないのですが、知らない人達にとっては、2人共、別人なのでしょうね?2人を意識する人達は2人の聖さん達を知っている人達だけでしょうね」
「なるほどな?俺自身は、初めて姉貴の姿を見て衝撃を受けたなんで俺自身が女になっているんだ。って、な?でもな、今は俺は姉貴と見ているよ」
「そうだよな?お前は私の事を、別人として、私を姉として、見られるが、私はサトルの事を、そうは見られないんだよ。それは私とお前の見ている差だよ」
私はそう言った。
「では?何故、ヤジリは、今生でも前世の姿に?」
ダンさんが聞いた。
「それは、転生する時に何らかの事故で私の魂が2つに分かれたんだよ。そして、本来は私の体に入らなればならなかったが、分かれたもう1つの魂、サトルは、無意識下のうちに前世の体を創り、そして、入ったんだよ。じゃないと説明が付かない。もし、サトルが私の偽者としたら、何故、私の前世の姿に成って、私の家族構成が知っているんだという疑問が生まれるんだよ」
「「「「あっ!?」」」」
と、全員が声をあげた。
「ま、そういう事だな?俺が偽者だとしたら、一体なんのためにそんな事をしたのか?と、成るわけだ。しかし、俺の魂は姉貴と同じ魂さ。それに父さん達が見間違える訳がない」
「確かに神聖王様達が間違えるような事はありませんね」
ミカ姉ぇが答えた。
父さん達の名前が出れば、皆は納得する。




