転入初日2
ズボラな先生がやってきた。
「おはようございます」
「ああ、おはよー」
との同時に大あくびをした。
「あー、私は、お前の担任となったステラ・クラークだ!」
「宜しくお願いします。わ「教室に行くぞ。お前の名前はもう知っている。聖 山瀬、だろう?」
先生は俺の言葉を遮り、面倒くさそうにそう言った。
「はい……(うわーっ。印象ワル)」
先生は既によろよろと歩き出していた。
俺も慌てて追いかける。
そして、教室に着き。私が呼んだら入って来いと言われた。
「オラー!ガキ共!黙って席に着くかあの世に逝くかどっちだ!」
教室が一瞬の間にシーンと静かになった。
なんなのあの先生は?
「お前らに朗報だ!今日、転入生がやって『美人ですか?美女ですか?』黙れ!!『申し訳ございませんでした』私が喋っている時に挟むな!!あーなんだっけ?もうお前らに話すのが面倒だ!オイ!入って来い!」
と、促された。
(マジか?こんな状況で入るのかよ?)
仕方なく、渋々教室に入ると。
「えっ?すごい美人だわ」
「えっ?大人の人?同じ年?嘘でしょう?」
「あれ?この人、どこかで………?」
「うおおおおおーーー!!!!すげー美人が降臨してやって来たぞ!皆の衆!宴会じゃあ!!酒じゃあ、酒を持って来い!!」
一部の男性陣が騒ぐ。なにこのカオスは?
「黙れ!!いちいち騒ぐな!!このバカ共が!!だから、ガキは嫌いなんだ!!」
なんで教師になったの?
「自己紹介をしろ!」
「はい、聖 山瀬です。これでも15です。宜しくお願いします」
そう言った。最初に年を言わないと、初対面の人達に必ず訊かれるからだ。ま、ここにいる皆は同じ年だが。
「よし、終わったな。お前の席は、あそこだ」
指を差して言う。
「分かりました」
その席に向う途中にマリアを見つける。
マリアも俺を見ていた。席に着いたのを見計らって、ステラ先生が、喋り出す。
「あー、ホームルームだな。今日の授業だが………えー、誰か判る奴は居るか~?」
俺達に向けて聞く。
「「「「「「知らん!頑張って思い出せ!!この隈教師!!」」」」」」
ほぼ全員が同時に言った。本当になんなのこのクラスは?
「ああっ!思い出した!最初は私の授業だったな………後は思い出せないが、なんとかなるだろう。とりあえずグランドに集合な?」
ステラ先生はさっさと行ってしまった。そして、俺の席に人が並んでいた。
「お嫁さんになってくれ!」
「ふざけるな。却下だ!」
「生まれは?」
「両親から生まれた」
おそらくは出身地はと聞きたかったと思う。
「スリーサイズを教えて」
「自分のスリーサイズを測りなさい」
「ぼ、僕の女王様に」ハアハア
「ハア?何言っている!このブタがぁ!!」
「はうぅぅ!!」
股間を抑えてどこかに行ってしまった。
オイ?まともな質問をしろよな!!




