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夕食前に、改めて謝罪をしろ!

「失礼します。皆様、お食事の準備が出来ましたので」


「えっ?」


「わ、私達も?」


 サトルとメアリーが驚く。


「もちろんですよ。貴方方は食べるなとは、陛下は仰っていませんよ。それにサトル様は聖様の身内です」


 バーストさんは説明した。


「そうか?分かったが、あんた?翼は?」


「そんなものはとっくに仕舞いましたよ。仕事中に翼を出しているなんて邪魔です」


「えっ?翼って?この人翼があるの?」


 メアリーが言う。そういえばメアリーは、バーストさんの事は知らないんだったな。


「はい、私は堕天使ハーフですから、翼がありますよ。しかし、私は人間として王女様に仕えております」


「そうなの?」


「はい。しかし、これ以上は陛下達をお待たせしてしますから、ご案内いたします」


 バーストさんは私達を食堂に案内した。


「失礼いたします。陛下、皆様をお連れいたしました」


 バーストさんは部屋に入り、陛下達に一礼をする。


「ウム、ご苦労!では、自由に席に着いてくれ」


 陛下に言われて、皆席に着くが。


「サトル!ちょっと来い!」


「ん?なんだ?姉貴?」


 サトルはのんきに私の所に来る。


「お前が来たおかげで披露宴が中途半端になってしまったからな!食事をする前にテレサさんとローランさん夫妻と陛下達に改めてしっかりと謝罪をしろ!」


「あっ!?」


「あっ。ではない!ほら!」


「いてて、耳を引っ張っるな!ちゃんと、謝罪をするから。本当に済まなかった。申し訳ございません」


 サトルは頭を下げたが、私はサトルの頭を更に抑え付けて下げた。


「本当に私の分身愚弟が披露宴を潰してしまい申し訳ございませんでした」


 私も頭を下げる。


「いいえ、披露宴はもう殆ど終わっておりましたから」


「そうです。お気になさらないで下さい」


 夫妻が言ってくれた。


「そう言ってくれるのは助かりますが、この愚弟はもっと反省をしないといけませんからね!!」


 ぐいぐいとサトルの頭を抑えつける。


「姉貴!頭を抑え過ぎだ!」


「うるさい!お前はしっかりと反省をしろ!お前がお咎めなしなのは、お前が神だからだ!じゃないと、お前も犯罪者として裁判を受けて牢屋行きで、かなりの刑を食らうからな!下手をしたら死刑だぞ?」


「確かにな」


「そうだな」


「そうですわね」


「普通だったらそうだよな?この宮殿に不法侵入をしたのだからな」


 と、あっちこっちから声が上がる。


「うっ!!」


 事の重大さに今頃気づいたのか?私と同じスペックなのにな?情けない愚弟だ!!

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