表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
251/737

裁判後

 私は空間から出ると、サトルとメアリーがいたが、私の姿にびっくりしている。


「ん?どうした?」


「どうしたって?」


「そうよ。貴女?入って、直ぐに出て来たじゃない!?パパ達はどうしたのよ!!」


「ああ、ちゃんと説明して、牢の中に居るよ。直ぐ出て来たのは気にするな。私達もここを出るぞ」


 そう言って、出口に歩き出す。2人も私に付いて行き、裁判所の建物から出た。外は既に太陽が落ち黄昏になっていた。


 出ると、兵士たちがまだ居た。


「お疲れ様です」


 と、声をかけた。


「いいえ、我々の仕事ですので、あなたたちが最後で宜しいのですか?」


「はい、建物の中には、誰もいない筈ですよ?」


 私達以外の気配も感じなかった。


「分かりました。念の為、我々が確認してから閉めます」


「分かりました」


 そうやりとりをしてから、私達は控え室に向かう。


「来たか」


「えっ!?」


 先生の声でメアリーが驚く。


「いや、大道芸人達はどうしたのかを聞きたくてな?」


 先生がそう言うとパパ達も頷く。


「ああ、大道芸人達は私の空間にいますよ。そこで25年間服役して貰いますよ」


「なるほどな?だから、陛下は自分も含め私達を退室させたのだな?」


 先生は既に理解した。


「そうですね。ちなみに、大道芸人達の部屋は先生やママの部屋の隣りですよ」


「そうなの?」


 ママが聴いた。


「ええ、空間を拡張したのでね。大道芸人達の牢獄を創るのに苦労したよ。最新の魔法を取り入れたので」


「最新魔法って?お前?創ったのか?」


「ええ、扉を閉めれば、自動的に綺麗になる魔法を。まあ母さんの魔法の応用ですよ」


「王妃様の応用って?リセットの事か?けど、進化し過ぎだろう?」


 先生は呆れと驚きが混ざった表情をみせている。


「と、思うでしょう?例えば、先生の部屋にその魔法をかけたらどうなると思いますか?」


「あっ!?私の部屋が毎回綺麗になる?ではそれ以降何もしなくても良いのか?」


 期待する先生。


「まあ、そうなりますが、最初はしっかりと片付けないと、リセットの時に同じ位置になりますからね?片付けて下さいね」


「なっ!?片付けないといけないのか?」


「当たり前ですよ」


「ステラ?私達は聖の空間を使っているのよ?」


「それはそうだがな………」


「ハァー。ステラ?」


 睨んでいる。


「分かりました。片付けますよ」


「分かれば良いわよ!」


 ママは強いわ。


「なあ姉貴?この2人は姉貴の空間を利用しているのだろう?そこに団長達が牢の中に居るのか?」


「そうだよ。隣りと言ったが、空間で遮られているから、そこにはいけないぞ?」


「そうなのか………」


「やっぱり、パパ達はその空間から25年間は出ないのね?」


「そうだよ。あの空間でしっかりと25年間は刑に服役するよ」


 そして、バーストさんが来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ